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| 北本−本庄東 初の8強入りに喜びを爆発させる本庄東の選手たち=市営大宮 |
エース畠山が最後の打者を二ゴロに仕留めると、グラウンドに歓喜の輪が広がった。ノーシード同士、互いに初の8強を懸けた一戦は、最後まで自分たちの野球を貫いた本庄東に軍配が上がった。就任16年目の田中監督も「長く野球が続けられて幸せ」と感慨深げだ。
夏の舞台で快進撃を続ける中、ナインは自分たちのスタイルに自信を持ち始めている。4回戦までの4試合ともすべて1―2点差の接戦で、この日も1点差。ピンチでも笑顔を絶やさない、「普段通りの野球」で勝利を呼び込んだ。
六回に1点を先制されたが、「いつもの展開と、逆にベンチは盛り上がった」と主将の江口。直後に集中打で3点を奪い逆転する。六回一死二、三塁から2点タイムリーを放った新井は「ずっと平常心を保てた」と事もなげ。
六―八回はピンチの連続。だがマウンドの畠山もバックも笑顔だ。八回に同点に追い付かれたが、その裏、相手のミスに付け込み無安打で勝ち越し。一死満塁から決勝の左犠飛を放った小林唯は、「楽しく直球を振った。僕らの持ち味は後半の粘りだから」と胸を張る。
初めて挑む準々決勝の26日は、「大会期間中に迎えるのが夢だった」という田中監督の38回目の誕生日。江口が「勝つだけ」と言い切るように、選手たちも気合十分だ。チームで最も長い夏はこれからが本番かもしれない。
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| 北本−本庄東 7回裏本庄東2死二塁、二塁走者高橋(中央)が暴投の間に一気にホームを突くがタッチアウト。投手山本=市営大宮 |
攻め切れず11残塁
届かなかった初の8強
「チャンスで1点しか取れなかったのが痛かった。一気に畳み掛けることができていれば」と北本の市村監督。初の8強入りを逃し悔しさをにじませた。
六回に先制の1点を奪うも、無死満塁の好機に犠飛のみ。七、八回にも1点ずつ積み重ね、同点としたが、本庄東は八回、無安打で決勝点となる勝ち越しに成功。先制直後の六回に奪われた3点といい、本庄東の効率の良さを際立たせる結果になってしまった。
六回の犠飛で打点を挙げた杉山は「仏坂が頑張ってたので絶対先制点がほしかった。初球から狙っていた。点が入った時は流れが来たと思ったのに」とうつむく。八回には三塁打で同点の足掛かりをつくったが、勝つことはできなかった。
3安打と気を吐いた山本は「相手投手は横の揺さぶりの制球がよく、みんな変化球で打ち取られていた。初めからロースコアと考えていたのに」と、攻め切れなかった打線を悔やんだ。
本庄東の残塁5に対して北本は11。疲れが見える六回以降は連打も浴びせたが、あと一本を封じ込まれた。主将の多田は「悔しい。チャンスを生かし切れず、流れがつかめなかった。仏坂、山本の投手2人はよく投げたのに。力不足です」と、あふれる涙をこらえていた。
涼しい顔で5連続完投
○本庄東 エース畠山が5試合連続で完投。チームを初の8強へ導いた。「奇跡みたい。運がこちらに向いている」と自身の好投が信じられないようだ。
前半は右横手からスライダー、カーブ、シンカーを散りばめ的を絞らせなかった。六回から八回までは毎回1点ずつ失ったが、要所で強気の配球に変更。直球を内角にズバリと投げ込み、ピンチを乗り切った。「スピードはないけれど、後悔したくなかった。気持ちだけで攻めた」と3年生の意地をのぞかせる。
175センチ、66キロの細身だ。投球イニングは46に達したが、「スタミナはある方なので」と涼しい顔。「先のことは考えず、一つ一つ戦うだけ。マウンドは僕が守ります」と宣言した。
躍進を支えた継投にほころび
●北本 エース仏坂から山本への継投という勝ちパターンが、大舞台で崩れた。1点を先制した六回、仏坂が犠打を挟んだ3連打で逆転を許すと、継投した山本も本庄東の小林勇に四球、続く小林唯には適時打を浴び、追加点を奪われた。
仏坂は「点を取った次の守りでリズムをつかまないといけないのに、自分が打たれてしまった」と、試合後のベンチでうなだれた。
継投の時機は、球を受ける主将の多田捕手の意思が反映されてきた。六回の継投策に多田は「仏坂の調子は良かったが、継投することで向こうに傾いた流れを一度切りたかった」と解説する。試合後、多田は「ナイスピッチング」と躍進の原動力となった2投手の肩をたたき、ねぎらっていた。
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