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○所沢北 両チーム計32安打の乱打戦は、シード校が昨年4強の追撃を力でねじ伏せた。
1点差に迫られた八回一死満塁の場面で、先制2ランを放った中山の適時二塁打と3連打で7得点し、突き放した。「勝つことだけを信じ、思い切り振っていった」と中山。
中野監督は「強豪校に勝って気が抜けないように、これからまた立て直したい」と気を引き締めた。
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| 所沢北−聖望学園 県タイ記録となる1試合3本塁打を記録しながら敗退し、悔し涙を流す聖望学園の小寺(左)=川越初雁 |
笑顔なき大記録
県タイの1試合3発
1試合個人最多本塁打の県タイ記録となる3本塁打を放った小寺貴幸右翼手(聖望学園3年)
2打席連続を含む3本塁打。チーム9得点のうち6打点をたたき出して大記録を達成したものの、もちろん笑顔などない。「勝ちたかった。できることならホームランを帳消しにしてでも、勝ちたかった」と敗戦に悔し涙が顔を覆った。
1本目は二回、5点差から追撃の口火を切るソロ。2本目は七回、1点差に迫る2ラン。3本目は八回、コールドを阻止する3ラン。すべてリードされた苦しい場面だが、「走者をかえすのが自分の役目」との強い責任感が相手の気迫を上回り、いずれも左翼に文句なしのアーチをかけた。
「相手投手はビデオを見て研究していた。スライダーが高めに甘くきたらいくつもりだった」。打ったのはすべて最初のスライダー。高校通算20本近くの本塁打を放ったパワーに加え、ここ一番に物おじしない積極性で結果を残した。
「小寺を含め、うちには一発のある子が3、4人いる。序盤の7失点もあまり気にしてなかった」と岡本監督。チームの期待には十分応えた。しかし、小学5年から始めた野球。甲子園に行くために一番欲しかったのは勝利の2文字だった。「大学でも野球を続ける。自信は付いた」。顔を赤らめ、選ぶように口にした言葉には闘志がみなぎっていた。
身長174センチ、体重85キロ。狭山堀兼中出身。
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