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| 熊谷工−大宮光陵 5安打完封勝利を飾った熊谷工・渡辺=熊谷公園 |
左横手から繰り出す外角のストレートが面白いように決まった。終わってみれば、三振の山は11。頼もしいエースは「打たれる気がしなかった」とほおを緩める。八回には三者三振。1年生の時からバッテリーを組む捕手高杯も「完ぺきだった」と舌を巻いた。
とはいえ、全く不安がなかったわけではない。「走者が出ると弱気の虫が顔を出す」(高田監督)のが悪い癖。四回に大宮光陵の先頭紅本に左中間二塁打を浴びると、マウンドで顔をしかめた。すかさず高杯が立ち上がる。ぐるりと肩を回して「リラックスしていけ」の合図。呼吸は心得ていた。
「あれで楽になれた。ありがたかった」と渡辺。気持ちを切り替えると、ストレートは再び力を増した。続く3人を中飛、三振、三ゴロに仕留め、後続を断ち切った。高杯も「どんどん強気で攻めるようなリードを心掛けた」と話す。
昨夏の独協埼玉戦(1回戦)が忘れられない。2―1とリードした四回からマウンドを任されたが、6点を失い逆転負け。「自分のせいで負けてしまった。あんな思いは二度としたくない」
今夏は2回戦の久喜工戦でも9奪三振。調子は確実に上がっている。「どんなに相手が強くても自信を持って投げる」ときっぱり。一皮むけたエースが、4回戦に臨む。
身長169センチ、体重60キロ。大里中出身。
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