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深谷商 8−1 越谷西
戦評…深谷商が1試合最多の11犠打を記録。12安打はすべて単打だったが、手堅い攻撃で地道に加点した。越谷西は五回、敵失に乗じ1点を返すのがやっと。
○深谷商
堅実に、そして着実に1点を取る野球が結実―。深谷商が2年ぶりに1試合最多犠打記録を更新する11犠打をマークして、実力校同士の一戦を制した。
象徴的だったのは、六回の攻撃。先頭の馬場が一、二塁間を破って出塁すると、即座に送りバント。死球と千島の中前打で一、三塁として9番斉藤が打席に立った。斉藤はカウント1―1からのスクイズを失敗。それでも、4球目でスリーバントスクイズを成功させて4点目を奪う。
斉藤はチーム一の練習量を誇るバントの名手だ。「スクイズをするのが自分の役割だった。すごく練習をしたのでスリーバントも怖くなかった」と胸を張る。この日も見事に三つの犠打を成功させた。
秋、春季県大会は16強入り。だが、8強入りを懸けた試合は、いずれも延長戦で1点差負けした。あと一歩が足りないチーム。石川監督は「このチームはバントミスで負けることが多かった」と振り返る。一発勝負のトーナメント。犠打の成否が勝敗に直結するのが高校野球だ。チームの課題は明らかだった。
春季県大会後、朝から晩までバント練習に明け暮れた。打撃練習の脇で、打撃マシンを相手に絶えず誰かがボールを転がした。一日2―3時間、その数は100本を超えた。
剛速球を投げる投手がいるわけでもなく、大会屈指の強打者がいるわけでもない。だが、努力で積み上げたその巧みな技には、8強の壁をものともしないすごみすら感じさせた。
●越谷西
まさかの完敗にナインは言葉が出ない。「一回の失点でリズムに乗れなかった」と伏見監督。一回に失策から先制を許すと、その後はバントを多用した深谷商の堅実な試合運びに次々と失点を重ねた。
大事な初戦で「準備運動の時から硬かった」とエース秋山。それがそのまま試合で露呈した。打線はあと1本が出ず、5安打1得点。最後まで歯車がかみ合わず、実力校が姿を消した。
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