WEB埼玉

2005年7月8日(金)
 

3校軸にV争い
全国高校野球埼玉大会、9日開幕

 

 第87回全国高校野球選手権埼玉大会は9日、県営大宮球場で開幕。昨年より1校減の164校が参加し、29日の決勝まで球児たちの熱戦が繰り広げられる。選抜大会出場の浦和学院に埼玉栄、春日部共栄などの強豪がどんな戦いを挑むのか。7年ぶりの公立校返り咲きはあるのか。激戦区埼玉の代表の座を懸けた大会の行方を展望する。

9日開幕 鷲宮ら7校が追う

 秋、春季大会までの戦績と新戦力を含めた総合力を見ると、浦和学院と埼玉栄を筆頭に、春日部共栄を絡めた3校が優勝争いの中心となるだろう。

 この3校を鷲宮、朝霞、春日部東、市川口とノーシードの聖望学園、所沢商、花咲徳栄などが追う形になりそうだ。ただ、各校とも実力は接近しており、混戦の可能性も秘めている。

 春季関東大会4強の浦和学院は秋、春を制した勝負強さが持ち味。特に春の県大会で4割を超えた強力打線は大きな武器だ。堀越、都築をはじめ、足の速い選手が多く、機動力を絡めた攻撃は他校の脅威となる。

 埼玉栄は2年生エース木村の存在が大きい。140キロの直球とスライダーを織り交ぜた投球は打ちづらい。春は調整不足で出遅れたが、復活してボールに勢いが戻った。俊足巧打で打線にも厚みを加える。

 春日部共栄は強肩強打の捕手、5004岡がチームをけん引。経験豊富なリードで2年生の大竹、岡田の両右腕をリードする。1年生ながらチーム随一の長打力を誇る斉藤とともに、得点力の高い打線も支えている。

 鷲宮は2年生エース増渕の仕上がりがいい。打者の手前で伸びる直球には力強さがある。打線がやや非力なだけに、3点以内に抑えたい。朝霞は機動力を絡めた攻撃力が高く、小松中心の投手陣も安定しており、大崩れはなさそう。春日部東は、140キロ右腕西村とマウンド度胸抜群の中野の2枚看板が根気強く打線の援護を待てるか。

 市川口は、4番中村を軸に上位から下位まで長距離砲がそろった。聖望学園は1番久保と4番高橋が軸の強打のチーム。エース橋本は力のある直球が武器だ。所沢商は、エース左腕古戎、主軸の小峰、仲など好調な打線で上位をうかがう。

浦和学院、油断大敵
浦和学院−春日部東ゾーン

浦和学院の不動の4番都築

 浦和学院の準決勝進出は堅そうだが、4回戦からの道のりは楽ではない。4回戦でぶつかりそうな坂戸西は、強肩強打の捕手・岡崎を軸に攻撃力がある好チーム。油断すると足元をすくわれる可能性もある。

 5回戦では、ノーシードながら昨秋、4強入りした実力校の所沢商か、Dシードの松山が勝ち上がりそうだ。松山は町田、蓮見が中心の打線に力がある。武南も侮れない存在だ。

 4強を懸けて争うのは、朝霞、春日部東だろう。ただ、朝霞は粘り強い伊奈学園との2回戦は注意が必要。さらに、2回戦屈指の好カードとなった市川越―本庄一の勝者との4回戦もヤマとなる。昨夏ベスト8の浦和実は不気味な存在だ。

 春日部東は5回戦までは問題なく勝ち進むだろう。投手力を温存しながら2回戦の狭山清陵、3回戦の久喜北陽か南稜を突破し、5回戦に備えたい。

“2強”に挑む伝統校
埼玉栄−鷲宮ゾーン

チーム浮沈の鍵を握る鷲宮の2年生エース増渕 投打の核となる埼玉栄のエース木村

 埼玉栄と鷲宮の力が抜きん出ているゾーン。順当ならこの2校が準々決勝で顔を合わせそうだ。追い掛けるのは、上尾、深谷商のシード勢と立教新座、越谷西、不動岡あたりか。

 埼玉栄は3回戦で立教新座と対戦することが予想される。注目の好右腕戸村をどう攻略するかが見どころ。好打者広津が軸となる上尾は比較的楽な組み合わせとなった。守備のほころびがなければ、順当に勝ち進むだろう。

 鷲宮は、4回戦で秋に16強入りした不動岡との対戦が濃厚。エース増渕と不動岡の伊沢の投手戦になる可能性が高い。勝ち進めば、深谷商―越谷西の勝者と8強入りを懸けて争いそう。

 深谷商は真塩、馬場の2枚看板が中心。越谷西は、右の秋山、飯田の出来が鍵を握る。川口―飯能は興味深い一戦。飯能は秋季県大会ベスト16の実力校。川口もまとまりがある。

春日部共栄が最有力
春日部共栄−武蔵越生ゾーン

1年生ながら4番に座る春日部共栄の斉藤

 8年ぶりの頂点を目指す春日部共栄にとっては、やりやすい組み合わせだ。5回戦からヤマが続くが、勝ち進む可能性が高い。

 5回戦での対戦が予想されるのは、試合巧者の滑川総合。木村、岩田晃が軸となる打線と守備力に安定感が備わってきた。

 4強入りに待ったをかけるのは、春日部、武蔵越生のともに投手力を看板としたチーム、長打力が脅威の市川口あたりか。武蔵越生は和田、春日の両右腕がけん引。春日部は好投手菊池の出来が鍵を握る。武蔵越生―大井の3回戦は、昨夏1回戦の再戦となる。

 市川口と羽生一は1回戦の好カード。羽生一の朝見が、市川口打線をどこまで抑えられるかに注目が集まる。鴻巣はまとまりがあるチーム。左の長島、右の宮山が最少失点に抑えて粘り強さを発揮したい。鴻巣と似たチームカラーの狭山ケ丘も力がある。

実力伯仲の最激戦区
所沢北−栄東ゾーン

 実力伯仲の最激戦区。シード校と注目校が混在し、どこが勝ち上がってもおかしくないゾーンとなった。

 Aシードとはいえ、栄東は初戦から苦戦を強いられる可能性が高い。早大本庄を突破しても、3回戦で古豪・春日部工か、140キロ右腕三沢擁する川越初雁と気の抜けない対戦が続く。

 4回戦は左の強打者をズラリと並べて秋春の雪辱を誓う花咲徳栄、手堅い野球が身上の市浦和の勝者との対戦となりそうだ。浅川―高比良のバッテリーを中心に、挑戦者の気持ちを最後まで貫けるかが鍵となる。

 東農大三―所沢北のブロックでは、聖望学園が本命。東農大三、所沢北と大宮西が対抗になるだろう。

 聖望学園と所沢北は3回戦の好カード。所沢北はエース増田和を中心によくまとまっており、接戦に持ち込みたい。東農大三はエース串木野、大宮西は4番近藤の活躍が必須となる。

 
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