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2005年6月21日(火)
 
164校が夢舞台へ火花
全国高校野球埼玉大会
 
 
組み合わせが決まるたびに喜びとため息を交錯させる選手たち=20日午後、さいたま市民会館おおみや

 20日、さいたま市内で開かれた第87回全国高校野球選手権埼玉大会の抽選会で、組み合わせが決まった。大会は7月9日に開幕。最大11球場で14日間にわたって行われる。順調に日程を消化すれば29日に県営大宮球場で決勝が行われる。

 今回は昨年より1校減の164校が参加。幸手商、上尾沼南、岩槻の3校が2年ぶりに復帰。大宮商、川本、狭山、毛呂山、菖蒲が部員不足のため棄権した。

 選手、監督ら約1000人が臨んだ抽選会では、日本高校野球連盟表彰や県高校野球連盟表彰、中村克彦・県高野連会長のあいさつなどに続き、くじ引きに移った。

 シード校は春季県大会のベスト16が対象。Aシード(第1、2)とBシード(第3、4)は、同大会4強の順で既に決定済み。優勝の浦和学院が第1、準優勝の栄東は第2シードに収まり、春日部共栄が第3、鷲宮が第4シードで続いた。 残り12のシード枠はこの日、Cシード(同ベスト8)Dシード(同ベスト16)の順でくじ引きを行って決定。続いてノーシード校が到着順に抽選した。

 各校主将が壇上で次々と番号札を引き、上位シード校との対戦が決まると歓声と拍手が沸いた。くじ引きのたびに悲喜こもごもの表情が会場を包んだ。

 選手宣誓は87回大会にちなみ、87番を引いた桶川の平山大介主将に決まった。

シード中心の争いか

 実力校が例年以上に分散したことで、序盤から大きな番狂わせは少なさそう。優勝争いは上位シード校が中心となり、選手層の充実したチームが勝ち上がる展開が予想される。

 優勝争いの軸となるのは、浦和学院、埼玉栄、春日部共栄の3強だ。鷲宮、春日部東、朝霞、所沢商などの公立勢や聖望学園、花咲徳栄などの実力校が絡みそうだ。

 春季関東高校大会でベスト4入りした選抜大会出場の浦和学院は、比較的楽な組み合わせに入った。好捕手岡崎を擁し、対戦が予想される坂戸西との4回戦を突破すれば、5回戦までは順調に進みそうだ。

 厳しい組み合わせとなったのは、栄東から所沢北のゾーン。第2シード栄東は初戦から好投手折茂擁する早大本庄との対戦で、勝ち進んでも春日部工や花咲徳栄など実力校が居並ぶ。強打者久保のいる聖望学園、エース串木野が引っ張る東農大三などもこのブロックで、最激戦区だ。

 春季関東高校大会8強の春日部共栄は、5回戦からが勝負となりそう。1年生で4番の斎藤ら、打線の力で投手陣を援護したい。

 序盤の注目カードは、市川口―羽生一の1回戦と市川越―本庄一の2回戦。市川口の4番中村と羽生一のエース朝見の対戦は興味深い。市川越と本庄一は、1点を争う好試合になりそうだ。

大本命の浦和学院 基本に戻り勝利を

 第1シードとして3冠が懸かる浦和学院。県内の公式戦でも19連勝中と甲子園への大本命だ。それだけに他校のマークも厳しくなるが、森監督は「昨年より仕上がりが遅いが、1、2年生が出てきたので全体的にチームの底上げが図られている」と手応えを口にする。

 春季関東大会準決勝で慶応に屈辱のコールド負けを喫してから、戦力の立て直しが急務となった。基本に戻ることでチームは成長。主将の今成は「悔しい思いがチームにある。絶対食らいつく気持ちでやりたい」と力強く勝利を誓った。

初の大役に気合 桶川・平山主将

選手宣誓を引き当て、開会式での大役に気合が入る桶川の平山大介主将

 「桶川、87番」のコールに会場がドッと沸いた。選手宣誓の“当たりくじ”を引いた主将の平山は「びっくりした。仲間に引いて来いよって、ふざけて言われていたけど、まさか本当になるとは」と目を白黒させた。

 宣誓の大役は小中学校時代を含めて初めての体験。大勢の報道陣に囲まれ、最初は戸惑いの表情を見せていたが、その当たりは現代っ子。次第に腹も据わってきた様子で「いい思い出になるので思い切ってやりたい。みんなが気合の入るような宣誓をこれから考えます」とにっこり。試合とともに全力投球を誓った。

V候補と激突 「決心ついた」 新座総合

 新座総合が優勝候補の浦和学院に挑戦する。対戦がアナウンスされると、場内から大きなどよめきと歓声が上がった。主将の青木は「一瞬、頭が真っ白。でも、すぐに決心がついた」と照れ笑いを浮かべた。

 青木は右腕エース。「直球にはある程度自信がある」と胸を張る。今春の選抜大会に出場した浦和学院打線は力強い。大黒柱は「一球一球に集中したい。ストレートが通用するか楽しみ」と闘志を燃やす。

 甲子園の常連校とぶつかる晴れ舞台。青木は「学校の人たちにたくさん来てほしい」と支援を求めた。

新しい歴史へ「初勝利狙う」 進修館

 行田進修館、行田工、行田女が統合され、4月から再出発した進修館。春は北部地区予選1回戦で東農大三に延長十三回で敗れただけに、主将の柴崎は「初勝利を狙う」と宣言した。

 上級生のうち、旧行田工の部員が22人で、旧行田進修館は1人。柴崎は「ずっと一緒の仲間がほとんどだし、昨年から週に1度、合同で練習を行ってきた」と戸惑いは全くない。

 ユニホームの肩に紺とオレンジで3本のラインを入れた。増田監督は「3校分頑張ろうという気持ちをこめた。新しい歴史をつくりたい」と誓っていた。

1年生7人加えチームを急造 吉川

 吉川は部員10人で出場にこぎつけた。昨秋とこの春は空手部に助っ人を頼んで出場。今夏は7人の1年生を迎えた。主将の竹村は「何とかして出たかったので、新入生を必死で勧誘した」とうれしそうだった。

 急ごしらえのチームだが、全員が中学時代からの経験者。打線は比較的活発で、竹村は「打ち出したら、なかなか止まらない」と手応えを感じている。

 4番で捕手の竹村は攻守はもちろん、精神的な柱でもある。「引っ張っていくのは大変だが、やりがいを感じる。まず1勝を目指したい」と意気込んだ。

会場一番乗り 徹夜実り「V5」 いずみ

 5年連続で抽選会場1番乗りを果たしたいずみ。主将の木村ら3人が徹夜して午前4時から入り口の先頭に並び、開門を待った。2番目のチームが到着したのは午前7時半。同主将は「ずっと続けてきた先輩たちの気持ちを大切にしたいと思ってやっている。まずは1番を取りたいから」と照れ笑いを浮かべた。

 昨夏は小松原に2回戦で敗れたが、勝ちたい気持ちがどこよりも強い。「声を出して、全員野球をやりたい。エースの高島を中心に、失点を少なくして何とか粘りたい」と一丸となって初戦にぶつかるつもりだ。

◇上位シード主将談話◇

 浦和学院・今成亮太 第1シードとして全員野球で優勝を目指す。公式戦の連勝は過去のこと。目の前の対戦相手に集中して、全力でやるだけ。相手も最後の大会で牙をむいてくると思うので、これからも気を引き締めてやりたい。甲子園の借りは返す。

 栄東・松屋晴信 春以降、打撃の強化をテーマにして、毎日の練習に取り組んできた。第2シードだが、これまでと変わらずにチャレンジャーの気持ちで戦いたい。『3年生が甲子園に連れて行く』が合言葉。11人の最上級生が一丸となり、目標を達成したい。

 春日部共栄・〓岡賢二郎 対戦相手が決まり、いよいよ始まる実感がわいてきた。打線は好調で、いい準備ができている。あとはバッテリーが鍵になると思う。自分は捕手として投手陣を強気のリードで引っ張りたい。8年ぶりの甲子園に行くことしか頭にない。

 鷲宮・樋口真也 組み合わせが決まり、気持ちが高まっている。春まではエースの増淵に頼ってきたが、任せ切りにならないように全体のレベルアップを図ってきた。夏は初となる甲子園出場を目指してベストを尽くすだけ。良い結果につながると信じている。

※記事中〓はあめかんむりに「鶴」

 
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