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球児たちの決断〜野球留学について考える
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4. 地元密着に活路探る |
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埼玉では1998年の滑川以来、公立高校の甲子園出場が途絶えている。野球部強化、甲子園出場には有望な留学生を受け入れるのは近道だ。 金銭的な問題や設備面などで、留学生の受け入れが困難な公立高校の監督たちは、野球留学についてどんな思いを抱いているのか。 88年の全国高校選手権で、初出場ながら4強入りを果たした市浦和の中村三四監督は「野球のできる子は、自分を伸ばしてくれる学校に行けばいいと思う。選択する選手たちの気持ちを考えれば(野球留学が)決して悪いわけではない。入った後の適応もあるし、うちのチームはたとえ負けても、選手が楽しければそれでいい」と否定も肯定もしない。 同監督はさらに「野球エリートはいらない。みんなで協力しながら練習も応援も一緒にやりたいし、甲子園という夢を最後まで捨てなければいいと思う」と持論を展開した。 地元に密着することで戦うメリットは大きいと話す監督もいる。98年の全国高校選手権で3回戦まで進出した滑川総合の滝島達也監督だ。 「地元の人の声援がなかったら、初出場の不安の中ではあそこまで勝てなかったかもしれない。帰ってからも見知らぬ人が声を掛けてくれるなど、どれだけ勇気づけられたか。近所の球場を借りられるのも、地元の理解と協力があるから」と感謝する。 野球留学の影響で郷土意識が薄くなり、高校野球全体の人気が低迷しているという指摘も多い。ある公立高校の関係者は「公立が強かった時代は、県外からの選手は少なかった。地元の応援があって、勝てる公立がないと盛り上がらない」と話す。 では、人気復活のためにはどうすればいいのか。この関係者は「就学の自由もあり、本人がそこでやりたいというのはやむを得ない。それでも、地元の選手がやる気をなくすという懸念があることも確か。公平性を期すため、県外の選手の出場登録規制もすべきではないか」と提案する。 ただ、人気とは別に野球留学が与えた、いい意味での影響も指摘する。「県外から選手が入ってきて、全体のレベルは上がってきた。公立には限界があるし、選手をそろえることは難しいが、鍛えるよりほかに道はない」と強い公立高校の復活に期待を寄せた。 (2005年6月28日掲載) |
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