この夏注目の8人

2. 夢舞台へ期待背負う強肩
春日部共栄 〓岡賢二郎

     

遠投110メートルの強肩を誇る〓岡賢二郎

 強肩強打の捕手で攻守の要。春季大会では9試合で3割8分の高打率をマーク。守備でも許した盗塁がわずか3つと、関東高校大会8強に大きく貢献した。「甲子園しか頭にない」と8年ぶりの夢舞台に向け、自信をみなぎらせている。

 野球を始めたのは小学5年。当時から遠投をすると、「みんなの平均が40メートルで、僕は50メートルを超えていた」と一人頭抜けた存在だった。捕手としての才能もすぐに開花した。地元の少年野球では、入部わずか3日目にレギュラーの座をつかむ。中学時代に盗塁をされた記憶はほとんどない。

 春日部共栄では1年の夏からベンチ入り。全国準優勝の経験もある就任25年目の本多利治監督から肩の強さを高く評価された。1年の秋には早くも正捕手の座についた。

 未熟だった捕球や正面で止める技術は、何度も繰り返して体に染み込ませた。「経験をさせてもらっているだけに、成長しないといけなかった。やればやるだけ自分に返ってくるから、やり続けることが大事だった」と言い聞かせて懸命に取り組んだ。

 配球にも細心の注意を払う。打者が打席で何を狙い、どのボールで抑えたか。打たれたのは何か。すべて覚えた上で、投手の心理状態を含めた一瞬の決断を1年生の時から求められた。

 本多監督は「監督代わりの捕手が試合で舞い上がったら終わり。間合いの取り方などは歴代選手の中でも一番いい。信頼しているからいろいろ言う」と大きな期待を寄せている。夏を最高の形で締めくくれるかどうかは、この男の右肩に懸かっている。

 【注】 「〓」は「鶴」の「うかんむり」部分を「雨」にした字。


Bシード 春日部共栄
総合力の高さでV狙う

 昨年は春季関東高校大会で準優勝しながら夏は3回戦敗退。総合力の高さで8年ぶりに頂点を狙う。

 左の4番斉藤は、1年生では平塚(現阪神2軍打撃コーチ)以来となる23年ぶりに夏の主砲を任された。小粒ながらうるさい山口、前田の1、2番コンビで斉藤の前にチャンスを築けるかが鍵。主軸には長打の井上、5004岡が斉藤の前後を固め、センスのある射手矢と得点力が高い打者が続く。

 投手陣も充実。右上のエース大竹、右横の岡田に右の1年生難波も加わった。春に勝負どころで乱れた守備にも不安はない。


Bシード 鷲宮
エース中心に粘り健在

 春季県大会はノーシードから4強入りした。守備を土台に据えた、粘り強い試合運びは健在だ。

 2年生エース増渕竜が軸になる。右腕から繰り出す130キロ台半ばの直球に威力が増し、課題の変化球も制球力が向上した。まずは大黒柱が失点を最小限に抑えたい。内外野の守備は基礎が鍛えられている。

 打線はやや非力だが、春に比べると振りが鋭くなってきた。1番の室田が出塁すれば、機動力やバントなどの小技を駆使。ある程度、長打を期待できる安田、樋口、留目の中軸で少ないチャンスを生かす。


(2005年7月1日掲載)

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