この夏注目の8人

1. 平常心で“過去”とも闘う
浦和学院 今成亮太

  

主将としてチームをまとめる今成亮太

 大会ナンバーワン捕手の座を懸けて最後の夏に挑む。1年生の秋から強豪チームの正捕手となり、2度の甲子園を経験するなど打者との駆け引きを数多く学んできた。「とにかく挑戦者として1試合1試合を全力で戦っていきたい」と平常心で大会に臨む。

 忘れられない敗戦がある。甲子園での2試合。昨夏の中京大中京(愛知)との2回戦と、今春の西条(愛媛)との1回戦だ。

 中京大中京戦は2点リードした八回、4番に同点本塁打を左翼席にたたき込まれた。「あれでズルズルといかれた。気の緩みがどこかにあったのかもしれない。それさえなければ勝てたのに」

 この試合はデータ通りに内角攻めを徹底。前の打席を見て迷わず内角直球を選択した。「後で内角を待っていたという話を聞いた。悔しくて3年生に申し訳なかった」。チームはそのまま九回に4点を奪われて敗れた。

 今春の選抜大会は西条に屈辱の1回戦負け。「変化球に頼ってしまった。狙い球を絞らせないようバッターと逆のことができていたら」。外角へのスライダーをことごとく見逃され、8四球を与えた。結果的に高めに浮いた球を狙われて8安打。これが敗戦につながった。

 まずここに投げて来てくれと投手に要求するタイプ。投手の考えを理解して、相手打者を見ながら配球を組み立てていく。中京戦は直球、西条戦は変化球に配球が偏った。「心配性で、まだまだ3球勝負にいく思い切りが足りない」

 この夏は、過去の自分から殻を破る戦いでもある。


Aシード 浦和学院
強打で狙う4季連続V

 昨夏から3季連続優勝し、県内初の夏、春、夏の甲子園出場を目指す。破壊力抜群の強力打線が看板だ。

 打線は層が厚く、上位から下位まで切れ目がない。出塁率の高い1番堀越を3番渡部、パンチ力のある4番都築でかえすのが得点パターン。5番は勝負強い今成か1年生の鮫島。下位には前野や1年生の赤坂など長距離砲が控える。機動力を絡めた攻撃も得意だ。

 投手陣は制球力がある右の井上が軸。本格派の村尾、右横手の藤倉とタイプの異なる投手を使い分ける。内外野とも堅実でコンバートによる不安も少ない。


Aシード 栄東
春準優勝の勢いつなぐ

 春季県大会で過去最高となる準優勝を飾り、初のAシードに収まった。個々の選手に派手さはないが、粘り強い試合運びが光る。

 右腕エースの浅川が守りの軸だ。球速はさほどないものの、球持ちが長くタイミングが取りにくい。コーナーを丹念に突く制球力に優れ、カーブとスライダーを交えた巧みな投球術が確立してきた。バックの野手陣も安定している。

 強打線ではないが、春よりスイングに鋭さが増した。走者を出せば盗塁やエンドランで積極的に仕掛ける。中軸の高比良、与口、浅川は長打も期待できる。


(2005年6月30日掲載)

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