彩夏の主役たち

【5】創部4年大旗へ一丸
 レスリング団体 花咲徳栄

 

初優勝に向けて練習に力が入る花咲徳栄の選手たち

 歴代優勝校名の記されたペナントで重くなった2本の優勝旗が、レスリング部員たちの士気を高め、いや応なしにアドレナリンを分泌させる。二月の関東高校選抜大会、六月の関東高校大会でいずれ も強豪・霞ケ浦(茨城)を破り、団体制覇した実力の証しだ。

 花咲徳栄を率いるのは27歳の高坂拓也監督。「レスリングに対する意識の高い選手 ばかりが集まっている。これまでの結果は通過点であって、高校総体で優勝するこ とが目標」と青年監督は力強い。

 今季は確かな実績を残し、手応えをつかんでいる。関東高校選抜大会の個人でも60キロ級の赤沢岳と120?級の岡倫之が1位。三月の全国高校選抜大会では団体ベスト8。関東高校大会の個人でも55キロ級の矢後匡平らが4階級を制した。

 部員は現在20人。小学生のころからレスリング教室に通っていた選手ばかりでなく、中学校の柔道部や野球部出身者なども多い。柔道出身で120?級の岡は「レスリングは技の掛け合いが激しく、ポイントを奪い合うところが楽しい」と魅力を話す。

 高坂監督はコーチを経て昨年十一月に就任したばかり。実戦面ではタックルもさることながら、その前段の予備動作の重要性を説いてきた。今年になって保護者会が立ち上がるなど、サポート態勢が整ったことも結果につながっている要因の一つだろう。

 「マット上では1対1だが、全部員20人、保護者まで含めての花咲徳栄レスリング部という思いで戦おう」。指揮官が選手に強調していることは一体感だ。「上級生から下級生まで、みんなまとまっていること」と、主将の谷田部菖もチームワークの良さをセールスポイントに挙げる。

 「関東高校大会で優勝しただけでは喜べない。高校総体で勝たないと」と気合が入る谷田部。創部4年目の新興勢力が、大旗を手にするかもしれない。

(2008.07.17付掲載)

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