彩夏の主役たち

【2】名門復活の夏へ気合/3度目の日本一期待

名門復活の夏へ気合 弓道女子団体 岩槻商

地元での古豪復活に挑む岩槻商の選手たち

 高校総体の記録をひもとけば、一九八二年の女子団体準優勝に「岩槻商」の名が見える。今夏、その古豪が久々の大舞台に挑む。学校総体で22年ぶりの優勝を飾り、出場切符を獲得した。

 県内には中学生以下の少年、少女が弓道に親しむ環境があまりない。岩槻商の団体メンバーも、全員が高校から始めた。就任12年目の安東祥一郎監督は「2年でつくるには基本の徹底が大事」と短期で力を養う近道を説く。

 三月の全国高校選抜大会では、3人で競う女子団体で8強入り。5人で組む高校総体は、総合力がさらに求められる。安東監督は「1年生の新人大会から出ている選手が多いから、充実していますよ」と自信をのぞかせる。

 主将の千葉なつきは、二十八日の総合開会式で選手宣誓の大役に指名された。「全国で優勝争いして初めて、復活だといえる」と千葉。高い志を胸に、再興を狙う。

3度目の日本一期待 ボクシング団体 花咲徳栄

木庭浩介監督(右)のアドバイスを真剣な表情で聞く花咲徳栄の選手たち

 一九九六年に山梨で開催された高校総体以来、団体優勝から遠ざかっている。八四年の創部から指揮している花咲徳栄ボクシング部の木庭浩介監督は「埼玉開催で士気も高い。少しでも上を目指していきたい」と言葉に力が入る。

 3度目の高校日本一が期待できる裏付けはある。六月に千葉で開かれた関東高校大会でモスキート級の井出和希、ライトフライ級の斉藤廉、バンタム級の井出羊一、ライトウエルター級の浅岡亮太が、それぞれ優勝。同大会では11年ぶり3度目となる団体優勝も果たした。

 絶対的なエースや全国大会でタイトルを獲得したことのある選手こそいないものの、出場する7階級の誰もが確かな実力を備え、木庭監督は「将来、五輪代表になれるくらいの力を持っている選手もいる。総合力は間違いなく高い」と日々成長を実感しながら、豊穣(ほうじょう)の夏を迎えようとしている。

 

(2008.07.13付掲載)

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