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熱きあのとき
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▽8 世界進出への出発点
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競泳・春日部共栄 北川麻美選手
四月十八日の日本選手権、初の五輪切符に挑む北川麻美選手は女子二百メートル個人メドレー決勝のスタート台に立った。「百メートル平泳ぎに優勝して決めたかったけれど駄目だった。だから、一番得意な種目で狙ってやる」。2分13秒29の自己最高で3連覇を飾り、北京五輪の代表権を獲得。残された機会をものにできるスイマーに成長していた。 春日部共栄高時代は、重圧に負けることもあった。だが、たくましさを身に付けた舞台が高校総体。二〇〇五年の千葉総体が、それだ。 この年にあった日本選手権で、北川選手は平泳ぎの二百メートルで3位、百メートルで4位に終わり、世界選手権の出場を逃した。自己ベストすら更新できない敗北だった。だが、最後の高校総体で鮮やかに復活する。二百メートルを2分27秒86の自己最高で優勝。最終日の百メートルは1分8秒63の高校新で制し、二年連続の個人種目二冠を達成した。「悔しい思いをしたから、三年生の夏に勝てた。あれで自分に自信が持てた」と笑みがこぼれる。 早大進学後は昨年の世界選手権に出場するなど、着実にキャリアを重ねてきた。「高校時代は目に見えて成長できるとき。インターハイは学校全体で戦うので、パワーをもらって爆発的に伸びるんですよ」。世界進出の足掛かりを築いた出発点だった。 北京五輪は二百メートル個人メドレーのほか、出場枠に一つ空きが出た百メートル平泳ぎにもエントリーする。いずれも自己新を出さない限り、予選の突破は難しい見込み。「積極的なレースをしたい。特に個人メドレーは12秒台前半を出すのが目標」と、萩原智子選手(引退)が二〇〇〇年にマークした2分12秒84の日本記録を塗り替えるつもりだ。 「夏に調子が上がるタイプ。昔から夏が待ち遠しくて仕方なかった」と北川選手。一足早く八月八日に開幕する五輪での活躍が、後輩へ届ける最高のエールになる。 北川麻美(きたがわ・あさみ) 競泳北京五輪女子日本代表。春日部共栄高3年生の2005年、平泳ぎの百、二百メートルで2年連続2冠を獲得し、百メートルは1分8秒63の高校新をマークした。07年の世界選手権代表。練習拠点はスウィン大宮。さいたま市出身、在住。早大3年生の20歳。 (2008.07.09付掲載) |
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