|
熱きあのとき
|
||||
|
▽4 プロの道に進む原点
|
||||
|
ボクシング・花咲徳栄 内山高志選手
初めて踏んだ全国の舞台が高校総体だった。花咲徳栄高三年生の一九九七年、内山高志選手はボクシングのバンタム級に出場。「出るのが夢だったから、かなり緊張しましたよ。『どんなやつがいるんだろう』って。でも、初戦に勝ったときはうれしかった」。準々決勝で開催地・京都の選手に判定負けしたものの、見事な8強だった。 中学時代はサッカー部に所属したが、高校入学と同時にボクシングを始めた。「練習漬けの毎日。先生(木庭浩介監督)は温かみがあるけれど礼儀とかに厳しくて、とても怖かった。人間を磨けたし、ボクシングの土台をつくれた」と感謝する。同年秋のなみはや国体では、少年バンタム級で準優勝を飾った。 高校総体に出場したことが、競技を続けるきっかけになった。「始めたころは自信がなかったけれど、インターハイに行ってから大学でも頑張ろうという気持ちが芽生えた」と振り返る。拓大四年生の二〇〇一年、全日本選手権でライト級を制し、初めての日本一を奪取。〇五年七月にプロデビューすると、〇七年九月に東洋太平洋スーパーフェザー級のタイトルを獲得した。六月十二日には、2度目の防衛を果たしている。 二十八歳。目標は三十歳になるまでに世界タイトルをつかむことだ。「命を懸けるくらいの気持ちや精神力をつけたい。トクハル(花咲徳栄高)の卒業生で第一号の世界チャンピオンになれれば」。十五歳の春、不安げにリングに立っていた少年の姿はない。埼玉が生んだ拳闘家の星として、輝きを増していく。 現在は東京都内に住んでいるが、埼玉総体にはプロになってから初めて応援に行くつもりだという。「優勝者が出てほしい。地元だから特に。後輩たちの活躍を見れば初心に帰れるし、自分もやってやろうと思えてくる」。今でも、内山選手を支える原点であることは変わらない。 内山高志(うちやま・たかし) プロボクシング東洋太平洋スーパーフェザー級王者。春日部中―花咲徳栄高―拓大出。2001年から全日本選手権のライト級を3連覇。アマ戦績は119戦98勝。25歳の05年にプロデビューし、07年9月に王座獲得。プロ戦績は10戦10勝(7KO)。ワタナベジム所属。春日部市出身。28歳。 (2008.07.05付掲載) |
||||
|
ニュースの詳細は埼玉新聞でどうぞ。 |