北京に羽ばたけ 五輪へ挑む埼玉の精鋭たち
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メダルで元気与えたい
重量挙げ女子 三宅宏実(新座市在住)

 

「大好きな松井(秀喜)さん=米大リーグ・ヤンキース=のメッセージが入ったTシャツを着て出たい」と話す三宅宏実

 8年計画仕上げの時がきた。二〇〇四年のアテネ五輪に続き、2大会連続で48キロ級に挑むサラブレッドは、もう出場するだけでは満ち足りない。「表彰台に立ちたい。自己ベストを出せば、メダルに手が届く」。中学3年生だった8年前、テレビで見たシドニー五輪の開会式に触発され、ピアノの鍵盤をバーベルに持ち替えたときから、ターゲットにしてきた大会がやってくる。一九六八年のメキシコ五輪銅メダリストで父の義行監督と交わした約束は、「北京を目指そう」だった。

 埼玉栄高1年生冬の関東高校選抜大会では、競技歴わずか1年で53キロ級のスナッチ、ジャーク、トータルで高校新を樹立。恵まれた才能と父が施す一流の指導で急成長を遂げ、目標より早く大学1年生で五輪初切符を手にした。入賞を狙ったものの9位。「初めて減量して反動が来てしまったし、出るだけで精いっぱいだった。いろいろ学んだ」と苦い思い出を語る。

 順調な足取りが止まったわけではない。〇六年の世界選手権は48キロ級で3位。世界大会で初の表彰台に立った。〇五年の東アジア大会では、現在も破られていないジャーク110キロ、トータル191キロの日本新を記録した。

 ところが、壁にぶち当たる。一昨年から昨年にかけ、股(こ)関節を故障。記録の伸びがストップした。「今考えると、二〇〇五年あたりが一番よかったかな。でもやっと、その時に近い状態に戻ってきた感じ」。痛みは残るが、再び戦える手応えが出てきたのは最近になってからだ。

 2位から入賞圏内までは、混戦が予想される。当然、その一角を占めている。「マイナーな競技だけれど、女性にもできるんだ、ということを示したい。見る人に元気を与えられたらいいですね」

 本番は開幕翌日の九日。日本選手団でメダル第1号の大きな期待が、身長146センチの小さな体に懸かっている。

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 三宅宏実(みやけ・ひろみ) 重量挙げ女子48キロ級で2大会連続代表。伯父の義信氏は東京(1964年)、メキシコ(68年)両五輪の金メダリスト。高校入学を機に本格的に競技を始めた。アセット・マネジャーズ所属。新座二中―埼玉栄高―法大出。新座市出身、在住。22歳。

(2008.08.07付掲載)

=おわり=

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