北京に羽ばたけ 五輪へ挑む埼玉の精鋭たち
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夢舞台で決め台詞を
野球 G・G・佐藤(プロ野球埼玉西武)

 

「応援してくれる人が一生忘れられないようなプレーをしたい」と意気込むG・G・佐藤

 もしもこの男の爆発がなければ、埼玉西武の快進撃はなかった。開幕戦から3試合連続本塁打。今季はスタートから好調を維持し、そのバットは手が付けられなかった。マイクパフォーマンスでもファンを魅了する29歳は、すっかりレオ軍団の顔になった。

 爺(じじ)くさいからG・G・佐藤。ユーモラスなネーミングだが、こだわりがある。五輪の登録申請もこの名前で提出した。「アメリカでやっていた時も同じ名前だった。ひょっとしたら五輪を見て、『あのときのヤツか』って思い出してくれる人がいるかもしれない」

 桐蔭学園高(神奈川)から法大に進学したが、大学時代はレギュラーをつかめず本塁打も通算1本のみ。大学卒業後は、米大リーグ・フィリーズ傘下の1Aチームに入団。この名前には、アマ時代からの苦労が染み込んでいる。

 二〇〇三年に入団テストで伊東勤前監督に見いだされ、ドラフト7位で西武入り。1年目から45試合に出場し打率2割9分8厘、プロ初本塁打を含む3本塁打を記録。昨年は本塁打25本を量産し、メキメキと頭角を現した。

 今季は五月に打率3割8分9厘、9本塁打、23打点をマークし自身初の月間MVPを受賞し、六月も三冠王に躍り出る勢いで打ちまくった。今年のオールスターゲームのファン投票では12球団で最多の36万7837票を獲得。お立ち台の決め台詞(ぜりふ)「キモティー」は、すっかりおなじみだ。

 遠回りの人生を送ってきたスラッガーが、日の丸を背負う。「想像もしていなかったので信じられない。頑張ってきた結果。今までやってきたことを出せればいい。やってきたことがすべてだから」。ベンチプレス180`を挙げる隆々とした体格が躍動の時を待っている。北京でも決め台詞は聞けるのか。「金メダルを取って叫ぶのが理想」。破顔一笑する大砲が、夢舞台でアーチを描く。

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 G・G・佐藤(佐藤隆彦=さとう・たかひこ) 外野手。桐蔭学園高―法大―米フィリーズ1Aを経て、2003年に埼玉西武に入団。パワーあふれる打撃で開花し、5月には初の月間MVPを獲得。184センチ、98キロ、右投げ右打ち。千葉県出身。29歳。

(2008.08.05付掲載)

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