北京に羽ばたけ 五輪へ挑む埼玉の精鋭たち
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極限を経験し手応え
バレーボール男子 石島雄介(Vリーグ堺/深谷高出)

 

深谷高バレーボール部の茂木進一前監督から激励される石島雄介(右)

 雄たけびがコートにこだますると、日本男子の勝つ確率が高くなる。

 六月に行われた五輪世界最終予選。初戦のイタリア戦の手痛い逆転負けから6連勝し、16年ぶりの本戦出場を果たした原動力となった。第3戦の韓国戦では、力強いスパイクでチーム最多の13得点をマーク。最終戦のアルジェリア戦では、第3セットのマッチポイントから「感覚的にはアウトかな」と思ったそうだが、強烈なサービスエースで締めくくった。「一戦、一戦本当に苦しかったが、乗り越えることができた」と極限状態での戦いを勝ち上がり、確かな手応えもつかんだ。

 197センチ、102キロの体格は、ガリバーのようにたくましい。力強い雄たけびの姿やごつい容ぼうをもじって「ゴッツ」の愛称で親しまれているが、プレーは豪快かつ繊細。強烈なスパイク、ジャンプサーブに加え、レシーブも巧みだ。右肩の痛みが不安材料ではあるものの、「本番までにしっかり調整して、最高のパフォーマンスを発揮したい」と気合で克服する。

 石島は「僕のバレーボールの原点は、深谷高にある」と言ってはばからない。高校時代は高校総体と国体をそれぞれ2度制覇した。全国高校選抜優勝大会でも優勝。恩師の深谷高バレーボール部の茂木進一前監督の前に立つと、今でも背筋が伸びる。

 同部出身者で全日本入りした選手は数多いが、五輪代表は石島が初めて。茂木前監督は「精神的にもたくましくなった。日本の中心選手になっていってほしい」と教え子にエールを送る。夏場の練習後、冷やし中華を6杯たいらげた後、イクラ丼を食べた旺盛な食欲の教え子が、五輪の舞台に立つことがうれしくてたまらない。

 「メダル獲得は難しいといわれているが、可能性がないわけではない。全力を尽くす」と石島。「ゴッツ」の咆哮(ほうこう)は、日本男子の好調さを示すバロメーターでもある。

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 石島雄介(いしじま・ゆうすけ) バレーボール男子代表。深谷高ではセンターとして活躍し、高校3冠を達成。筑波大では全日本大学選手権優勝。Vリーグの堺に加入した2006年に新人賞を獲得。ブラジルのリーグでもプレーした。197センチ、102キロ。松伏町出身。24歳。

(2008.08.04付掲載)

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