2020年1月9日(木)

新座・めんナミキ、「ごぼううどん」人気集める 食物繊維も取れてヘルシー 口コミで評判が広がる

 ゴボウを丸ごとミキサーにかけて搾ったおろし汁と小麦粉、塩を製麺機に入れて攪拌(かくはん)。ローラーで10回以上のし、厚さ2〜3ミリに裁断する。黒っぽく、細いために一見、そばと見間違うが、地元では「ゴボウの香りが漂い、麺の腰ともちもち感がたまらない」と人気を集めている。

 「ごぼううどん」を作り始めたのは8年前。経営者の並木義明さん(77)は農家の3代目。それまでは畑でゴボウをはじめ、ニンジンやハクサイなどの野菜を作っていた。農協から加工食品の開発を打診され、承諾。知り合いのうどん店から製麺機を譲り受け、製麺に取り組んだ。

 「特徴のあるおいしい麺とは何だろう」。素人なりに思い悩んだ。農家を生かし、野菜の搾り汁を小麦粉に混ぜた。最初はキャベツ、コマツナ、ホウレンソウなど試行錯誤した。ゴボウを入れてみた。「うまい」。並木さんは「食物繊維も取れるし、ヘルシーだ」と直感を信じて製造を始めた。

 製麺は妻のマキさん(76)と2人だけの作業。当初は1日2キロの製造量だったが、口コミで評判が広がり、今は毎日5キロの小麦粉を使用し、30パック(1パック=2食分)を新座市や所沢市、和光市などの農協直売所に出荷する。「お土産に喜ばれる」と来店する客も少なくない。

 並木さんは「水分が製麺の基本」と日々、水加減に神経を使い、「小麦粉の量に対して、ゴボウが少ないとおいしくないんです。経費はかかるが、ゴボウの量は減らしません」ときっぱり。4年前には新座市から市のブランド品に認定されており、人気があるのもうなずける。

■並木義明さんの話

 まずいものを作っても、うまいものを作っても、作る手間は同じなんです。それなら、お客も自分も喜ぶうまいものを作りたい。

■所在地

新座市池田4の7の31
電話048・477・6016

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