2019年7月8日(月)

<参院選>ラッパーが選挙カー乗っ取る動画でフォロワー急増も SNSで若者の支持獲得へ 警戒や期待

 参院選が公示され、政党や候補者のインターネットを使ったアピールも活発になっている。国政選挙では2013年の参院選からネット上での選挙運動が解禁され、フェイスブックやツイッター、LINE(ライン)といった会員制交流サイト(SNS)などで、投票の呼び掛けや候補者集会の告知が可能になった。

 16年の参院選からは選挙権年齢が18歳に引き下げられたこともあり、各陣営は若者層らの支持獲得に有効な手段として、SNSの活用に力を入れている。

 自民党現職の古川俊治氏(56)はフェイスブックで街頭演説の様子や活動日程、本人のインタビューなどを、画像や動画を使って小まめに発信している。陣営は「多くの人に候補者の人物像や公約を知ってもらう上で、SNSは有効なツール。若者はもちろん、幅広い層に見てほしい」と期待する。

 公明党現職の矢倉克夫氏(44)は若年層への浸透を図ろうと、LINEを軸に展開。政策や実績を紹介するほか、動画投稿サイトにも街頭演説の様子を1日1本ペースでアップしている。陣営は「ほかの候補者もSNS活用に力が入っている」と警戒感を示しつつ、動画の投稿回数などを上げていく方針だ。

 立憲民主党新人の熊谷裕人氏(57)は毎日欠かさずブログを更新し、活動内容を紹介するとともに所感などをつづっている。事務所もツイッターのアカウントを開設。活動予定などの情報を見た人が街頭演説を聞きに来たり、ボランティアに参加するなど、陣営は「SNSによる新たな出会いもある」と実感する。

 国民民主党新人の宍戸千絵氏(41)は、フェイスブック、ツイッターとLINEを通じて、日々の活動内容や街頭演説の予定などを伝えている。陣営は「いろいろな方にSNSを見ていただき、候補者の人柄を知ってもらえれば。全県が選挙区の参院選でSNSは有効な手段だと思う」と期待する。

 共産党新人の伊藤岳氏(59)はツイッター、フェイスブック、ラインアットで情報発信している。利用者の反響が大きいのは、公示に合わせて投稿した志位和夫委員長が伊藤氏への投票を呼び掛ける動画だといい、「視聴者が飽きないように、演説以外の動画も発信するよう心掛けている」(陣営)という。

 日本維新の会新人の沢田良氏(39)は動画を中心にSNS活用に注力。陣営は「ほぼ毎日、ツイッターとユーチューブでのライブ投稿を行い、政治に興味がない有権者の引き込みを考えている」と話す。最近ではヒップホップアーティストが選挙カーを乗っ取って歌う動画をSNSに投稿したことで、ツイッターのフォロワーも急増したという。

購読申し込み 携帯サイト