2019年1月16日(水)

埼玉―千葉間、外環道経由に8割転換 首都高の渋滞緩和に効果 川口JCT―三郷JCT間は渋滞激増

開通を記念しテープカットとくす玉開きを行う関係者と地元の小学生ら=2018年6月2日午前11時ごろ、千葉県市川市の北千葉ジャンクション(仮称)付近

 国土交通省、東日本高速道路(NEXCO東日本)、首都高速道路は15日までに、2018年6月に開通した東京外郭環状道路(外環道)埼玉―千葉間「千葉区間」の整備効果を発表した。従来、東北自動車道と東関東自動車道を往来する車両のほとんどが首都高経由だったが、同区間開通で往来車両の約8割が外環道経由に転換。都心部の渋滞緩和にもつながった。時間短縮も図られ、さいたま市と千葉市を結ぶ高速バスでは増便が実現するなど、開通効果が出ている。

 千葉区間は外環道の三郷南インターチェンジ(IC、三郷市)と、東関東道、首都高が接続する高谷ジャンクション(JCT、千葉県市川市)間の15・5キロ。開通で東北道、常磐自動車道、関越自動車道から都心を通らず東関東道にアクセスでき、千葉県湾岸部への利便性が向上した。

 調査はその効果判定のために実施。東北道と東関東道を往来する車両が、東北道と外環道、首都高が接続する川口JCT(川口市)―高谷JCT間を首都高または外環道経由で走行したかを、ETC搭載車両から集めた利用状況データで分析した。従来のデータでは大半が首都高経由だったが、千葉区間の開通後は東北道と東関東道を往来する車両の76%が外環道経由にシフトしたという。

 千葉区間の開通は、首都高の混雑緩和にもつながった。首都高JCTの2カ所の4車線化もあり、中央環状線を含めたその内側では、渋滞で余計にかかる時間を示す「渋滞損失時間」が3割減少した。

 開通は企業の生産性向上にも寄与している。さいたま市と千葉市内を結ぶ高速バスを運行する小湊鉄道(千葉県市原市)によると、首都高から外環道へのルート変更で所要時間が最短90分と35分短縮。短縮で同じ人数の運転士で1日4往復から6往復に増便し、乗客も約2倍に伸びるなど、外環道の千葉区間開通の経済効果が出ている。

 一方、千葉区間の開通で、川口JCTと外環道と常磐道が接続する三郷JCT(三郷市)間の交通量は、約2割増加。約3カ月間の渋滞回数は、開通前が外回り43回、内回り34回に対し、開通後は外回り289回、内回り538回と激増している。

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