2018年12月18日(火)

バイト先の倉庫に放火、全焼…損害額26億円超 男に懲役4年 上司や同僚に不満募らせ/さいたま地裁

倉庫火災で消火活動を続ける消防隊員ら=3月9日正午ごろ、加須市新利根1丁目

 今年3月に加須市新利根の寝具メーカー大手「西川産業」の物流倉庫「大利根センター」に火を付けたとして、非現住建造物等放火などの罪に問われた、同市の無職砂賀悟被告(22)の判決公判が18日、さいたま地裁で開かれ、入江猛裁判長は懲役4年(求刑・懲役5年)を言い渡した。

 判決理由で入江裁判長は、「全焼した建物の損害が約12億6800万円、商品の損害分を合わせた損害額は計26億円を超え、被害結果は甚大」と指摘。アルバイト先だった同倉庫の上司や同僚への不満を募らせ、家族関係のストレスなどを発散しようと考え、「身勝手かつ短絡的な動機に酌量すべき点はない」と断じた。「軽度の精神遅滞で莫大(ばくだい)な損害結果を考えないまま実行した可能性がある」とも述べた。

 判決によると、砂賀被告は3月8日午後9時ごろ、加須市の物流倉庫に侵入。タオルが入った段ボール数箱に自動車用エンジンオイルやライター用オイルをかけ、ガスバーナーで火を付けて燃え移らせ、倉庫を全焼させた。

 県消防防災課などによると、火災により鉄筋コンクリート2階建て同倉庫の延べ床面積約2万平方メートルのうち約1万9千平方メートルが焼失した。

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