2018年12月1日(土)

福島復興へ魅力伝えるフォーラム、浦和で開催 福島県知事が講演、未来切り開く3つのキーワード提示

「チャレンジふくしまフォーラムin首都圏」の会場では特産品や工芸品などを紹介し、福島県の魅力を伝えた=30日午後、さいたま市浦和区

 2011年3月の東日本大震災後の福島県の復興状況や食、観光などの魅力を伝える「チャレンジふくしまフォーラムin首都圏」(福島県主催、埼玉新聞社共催、埼玉県など後援)が30日、さいたま市浦和区で開かれ、首都圏の企業、自治体関係者ら195人が来場した。福島県の内堀雅雄知事は「難しい課題を抱えているが、チャレンジを続けて危機を希望に変える」と決意を述べ、会場で特産品などのPRを通じて関心を促した。

 内堀知事は「『FUKUSHIMA』の未来」をテーマに、地震、津波、東京電力福島第1原発事故、風評という複合災害への対応の観点から講演。未来を切り開くためのキーワードとして、「希望」「危機意識」「挑戦」の三つを提示した。

 「希望」は、11年に県の12%を占めた避難区域について除染などが進み、現在は2・7%まで縮小したことを説明し、「7年余りの努力の結果。頑張ることで前に進める」と語った。「危機意識」として、避難者が今なお県内外に約4万3千人いる現状や震災、原発事故の影響による急激な人口減少などを挙げた。

 「挑戦」では、「避難区域になったエリアを元気にするのは非常に難しい」とした上で、学校の再開や公共インフラ、病院などの機能を戻し、「当たり前の生活を回復させることが重要」と伝えた。

 会場では同県の特産品や工芸品などを紹介。米焼酎や洋ナシジュースなどを紹介していた同県会津地方振興局の水野賢一企画商工部副部長(47)は「(震災後は)観光客が激減したが、何とか盛り返そうと官民挙げてやってきた。福島にお越しいただき、食べたり、飲んだりしていただきたい」と呼び掛けた。

 同日、内堀知事は埼玉県庁を訪れ、上田清司知事と懇談。震災後直後の避難者の受け入れや5月まで務めた全国知事会復興協力本部長としての取り組み、福島県への職員派遣などに感謝しながら、「7年8カ月たって間違いなく前に進んできたし、この流れをより良い形にしていきたい」と述べた。

購読申し込み 携帯サイト