2018年11月24日(土)

閉店の鷲宮・大酉茶屋、2年ぶり復活 大手スーパー元役員が再建、コンビニより大きな「おでん」で勝負

「大酉茶屋 田々」をオープンさせた代表の佐藤寛さん(中央)

 久喜市鷲宮の鷲宮神社前で空き店舗の状態にあった「大酉茶屋」が、2年ぶりにオープンした。同市の佐藤寛さん(70)が、庶民の味にこだわった飲食店「大酉茶屋 田々(でんでん)」として開業させた。「地域に溶け込みたい」と新たなスタートに意欲を燃やしている。

 大酉茶屋は市商工会の運営で、築110年の古民家を改修した建物。これまでは神社の参拝客らが立ち寄る休憩所やレストランとして利用されてきた。2年前に飲食店が閉店して以降、使用されていなかった。

 商工会の創業セミナーに参加していた佐藤さんが大酉茶屋の存在を知り、出店を決意した。「神社には何度も来ていて愛着があった。古民家風の建物にも魅力があった」と佐藤さん。

 今年の春、大手スーパーの役員を定年退職した佐藤さん。まだまだ仕事をしたいと考え、職を探した。ところが「70歳を過ぎると、正直働くところはないんですよ」。そんな中で大酉茶屋と出合った。「シニア世代が活躍できる場に」との思いも込める。

 メニューはおでんと田楽を前面に、炊き込みご飯とのセットで割安感を出した。「ポピュラーな料理で庶民の味。屋号もおでんと田楽のでんから採りました」とほほ笑む。

 おでんは関西風で、具材は大きめ。「コンビニエンスストアの1・5倍はあるかな」。茶屋のイメージはそのままに、軽食を楽しむことができる。おでん、田楽は単品でも楽しめ、湯豆腐や甘酒セット、アイスや飲み物など幅広くそろえた。

 変わり種として目を引くのは「海藻らーめん」。エビと鶏ガラのダブルスープ、4種類の海藻、昆布の粉末を練りこんだ独自の麺というこだわりようだ。

 あわただしい準備期間を振り返り「大変だったけどあっという間だった」と佐藤さん。「神社だけでなく大酉茶屋目当てにお客さんを呼べるようなメニューを出していきたい」と意気込みを見せた。

 営業は午前11時〜午後4時で、月・火曜日は定休。問い合わせは、同店(電話0480・58・1577)へ。

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