2018年10月16日(火)

消費税増税、県内の主婦ら悲鳴「痛い」「誰が見ても苦しくなる」「言うこと信じられない」 使い道に注文も

 安倍晋三首相が15日、来年10月の消費税率10%への引き上げを表明した。「痛い」「庶民の気持ちを分かって」。県内の主婦らからは悲鳴が上がるとともに、軽減税率の導入や使い道について注文が上がった。

 上尾市の主婦菅間宏子さん(71)は「これまでも生活費を切り詰めてやってきたが、消費税がアップされると痛い。食品など日々使うものは税率を現状維持にしてほしい。アップするのなら、消費税は医療・介護のために、きちんと使ってほしい」と訴えた。

 さいたま市浦和区の主婦松原明子さん(78)は「昨日、暖房家電を約10万円分買った。消費税が上がると聞いていたので、今の時期に買っておこうと思って。2%上がるのはとても大きいし、普段の買い物でも無駄遣いできない。欲しいものを吟味しないといけない」と節約志向を示した。

 年金受給者の春日部市の60代主婦は「年金が増税分上がってくれればいいけれど。入りが増えないのに出が増える。苦しくなるのは誰が見ても明らかで、生活が楽になることはない」と苦言を呈した。

 熊谷市の会社員中島雄平さん(30)は「会社員の給料は急激に上がらない。9月に長男が産まれたばかりで教育費がかさむ中、たとえ2%でも消費税が上がれば、大きな打撃になる。費用対効果でリターンが見込めるのなら仕方ないが、何のための増税か、今ひとつ分かりにくい。一般の人にも理解できるようきちんと説明してほしい」と話した。

 飯能市の大学3年生水戸航基さん(21)は「(千葉県船橋市の)実家からの仕送りも限られている中で厳しい。少しずつ増税分が積み重なり、生活に影響が出てくると思う。そもそも消費税率を5%から8%に上げたことで社会がどう良くなったのか。庶民の気持ちを分かってほしい」と切実な声を上げる。

 熊谷市の五家宝店経営堀内伸浩さん(49)は「昨夏に自宅を新築し、シンボルとなる庭木を植えようと考えている。作業費も含め全部で30万円近くかかるので、消費税が上がるのは痛い。家族と相談の上、『いい庭木に出合えれば』と構えていたが、増税に背中を押されて購入を早めるかもしれない。悩みどころだ」と話す。

 消費税を受け取る店側も悩ましい。さいたま市浦和区で海鮮料理店を営む安村英明さん(49)は「消費税が8%になった時は我慢して値段を据え置いたが、今回は厳しい。外食を控え“家飲み”をする人も増えると思うので、経営もこれから大変になってくるのでは」と話していた。

 川口市の喫茶店主戸井遼一さん(70)は「コーヒー1杯400円。8%の消費税はこのうち約30円。増税2%分を乗せて407円にはできない。弱いところは自分でかぶるしかない。弱者と強者の差がまた広がると実感している。増税分は子育てに回すと言うが、あの方たちの言うことは信じられない」と語っていた。

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