2018年10月11日(木)

そびえる巨大カマキリ、巨大カタツムリ…すべて公園遊具 さいたまの珍遊具巡り 大人も楽しめる魅力に迫る

荒川彩湖公園にある遊具。鎌に当たる前脚部分が階段とスロープ=さいたま市桜区
荒川彩湖公園にある遊具。滑り台が4カ所ある=さいたま市桜区
偶然できた水たまりの水をカタツムリが飲んでいるように見える。左側に階段があり、触覚のある方にスロープがある=さいたま市浦和区の大東東児童公園
思わず見つめてしまう謎の造型の遊具=さいたま市浦和区の大東東児童公園
葉根木公園にある機関車型の遊具=さいたま市南区
石橋啓一郎さんと北原公園にある三日月と星。思わず写真を撮りたくなる=さいたま市南区

 カラフルなスイーツ、ナイトプール、神社など「インスタ映え」するものがSNSをにぎわせている。「でも、お金がかかるんだよねえ」と、二の足を踏んでいる人もご安心あれ。

 “マニアックな埼玉”を発信し続けるフリーライター「サイタマニア イシ★バシ」こと石橋啓一郎さん(39)=川越市=が紹介するのは、身近にある「いいね!」間違いなしのユニークな遊具たちだ。

 好評を呼んだ4月のおもしろ遊具シリーズ第1弾に続き、さいたま市内の公園を巡った。

■インパクト大の昆虫

 9月下旬、小雨が降る絶好の?大人公園巡り日和。向かったのは埼玉と東京の水がめ、彩湖(調節池)にある荒川彩湖公園(さいたま市桜区)だ。約15ヘクタールの広大な敷地の公園を訪れると、3階建ての建物ぐらいの高さはありそうな緑色のカマキリの遊具がそびえ立っていた。

 2本の鎌に当たる前脚部分は、階段とよじのぼるスロープ。後脚から腹部に向かってターザンロープが遊べる複合遊具だ。少し重たそうなまぶた、愛きょうがある表情で子どもたちを優しく見守っている。隣には、オレンジ色の羽のバッタの遊具もあり、こちらには4種類のすべり台がついている。

 一押しの遊具を前に石橋さん。「どうです、インスタ映えするでしょう。それだけじゃなくて、大人が遊具めぐりをすると、今まで知らなかった景色にも出合えるのが楽しいんです」と力説する。

 確かにカマキリの階段を上れば、眼下にカモが遊ぶ彩湖が広がり、西に武蔵野線の鉄橋を望める。遊具を取材に来たはずが、「彩湖ってこんなにいい所なんだ」と思わず景色を堪能してしまった。

■公園に地球外生命体

 次の目的地は、さいたま市浦和区大東の大東東児童公園。「東」が一つ多いんじゃないのと思う人もいるかもしれないが、誤植ではない。「大東南と大東北公園もあるからです」と、豆知識を披露する石橋さん。

 前回(4月12日付)の「イシ★バシが行く」でも、県南部や西部の珍遊具を取り上げており、今回は違うテーマにしようとしていた。しかしこの公園で、ある「発見」をして、遊具シリーズ第2弾に決めたという。

 「見てください」。指さすその先には、高さ約3・1メートル、横約7メートルの巨大カタツムリ型滑り台。触覚があり、軟体部分は象牙色。渦巻く殻はウエット感がある茶色と、なんともリアル。隣には、シャクトリムシとムカデの特徴を合わせ持つ謎のジャングルジムもある。

 5月ごろ、バイクで同公園を通りがかった石橋さんは、存在感を放つカタツムリを見て「地球外生命体か?」と驚いたそうだ。なぜこんな個性的な遊具を選んだのか興味が湧き、後日、公園を管理する市公園緑地協会に聞いたが、書類が残っていないとのことで、「理由は分からない」と回答があった。

 虫やカタツムリばかりではなく、かわいい遊具も存在している。

 南区南浦和の葉根木公園には、機関車型の土管。JR南浦和駅そばの北原公園(南区)には、狛犬の代わりにウサギの石像がある「調(つき)神社」にちなんで、うさぎのモニュメントがある。大人の身長ほどの三日月と星は、昭和のアイドルのように座って写真を撮りたくなるかわいさだ。

 これらの遊具は、石橋さんがバイクで通りかかり、偶然見つけたものばかり。石橋さんは「興味がある人はぜひ訪れてほしい。僕は心をわしづかみにされています」と笑った。

■いしばし・けいいちろう

 1979年東京都生まれ。17歳の頃、吉見町の吉見百穴を訪れ、埼玉愛に目覚める。31歳で埼玉新聞社のタウン記者に。埼玉のおもしろスポットを紹介する記事が話題となり、「サイタマニア イシ★バシ」を名乗る。トレードマークは西武ライオンズのマスク。

 NHKさいたま支局のFM放送「日刊!さいたま〜ず」などに出演中。

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