2018年10月1日(月)

<台風24号>重軽傷16人 県内5地点で史上最大風速 さいたまだけで倒木112件 鉄道は運転見合わせ

強風で倒れた工事の足場と街路樹=1日午前10時、さいたま市緑区のクイズゲート浦和
木が倒れ、道路をふさいでいた=1日午前10時ごろ、さいたま市北区宮原町

 記録的な暴風を伴った台風24号は1日未明、埼玉県に最も接近した。県内の8観測地点中5地点で観測史上最大の風速を記録し、各地で強風によるけがや倒木の被害が相次いだ。県の調べで、16人が重軽傷を負い、倒木被害はさいたま市だけでも112件発生。停電も最大時で約3万1600戸に及んだ。

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 1日正午現在の県消防防災課のまとめによると、重傷は4人(坂戸市、深谷市、行田市、川口市で各1人)で、坂戸市では雨どいを掃除していた30代男性が足をすべらせてはしごから転落した。ほか、軽傷も12人(さいたま市3人、草加市2人など)に及んだ。

 今回の台風は、風が強いのが特徴。熊谷地方気象台によると、県内の最大瞬間風速はいずれも1日未明に所沢で32・4メートル、さいたまで32・2メートル、熊谷で31・3メートル、久喜で29・3メートル、鳩山で26・7メートル、越谷で26・3メートルなどを記録した。所沢、さいたま、久喜、鳩山、越谷の5地点は観測史上最大。同課は「過去に経験したことのない風速。被害も強風によるものが圧倒的に多かった」と話す。

 倒木被害は「県立の公園だけでも百数十件。報告が多く、全体の数を把握できないほど」(同課)という。さいたま市では112件発生。浦和署などによると、浦和区の調神社では境内の木が倒れて交通規制が行われたほか、大宮区の氷川神社では境内の木の枝が折れ、回廊の屋根が崩壊した。東松山市箭弓町の箭弓稲荷神社では、本殿前の内庭にある「ご神木」が倒れた。

 停電被害は、久喜市約3100戸、和光市約2400戸、さいたま市約2千戸など各地で発生し、最大時で約3万1600戸に上った。

 県教育局によると、1日は県内公立学校で1校(中学)が臨時休校になったほか、81校(公立幼稚園1校、公立小学校45校、公立中学校20校、県立高校14校、市立高校1校)が始業時間を遅らせた。

 総雨量は降り始めの9月29日午前7時から1日午前6時までで、秩父市浦山が161・5ミリ、ときがわが143・5ミリ、寄居が136・5ミリ、秩父市三峰が134・0ミリ、秩父が130・5ミリなど、山沿いを中心に大雨となった。

 一方、台風の通過に伴い温かい空気が流れ込んだ影響で1日は気温が上昇し、県内各地で真夏日に。熊谷が33・8度、越谷が33・6度、さいたまが33・1度、寄居が33・0度など、秩父を除く7地点で10月の観測史上最高気温を更新した。

 鉄道は、JR東日本や東武鉄道、秩父鉄道など各社で運転見合わせや一部運休を行い、通勤や通学の足に大きく影響した。

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