2018年9月5日(水)

痴漢です…女性の声に体動く 専門校生、バーベル乗せスクワット30回の力で容疑者確保 浦和西署が感謝状

木村宏志署長(右)から感謝状を贈られた三上大地さん=埼玉県の浦和西署

 若い女性を狙った強制わいせつ事件で容疑者の逮捕に貢献したとして、浦和西署は、さいたま市桜区の専門学校1年の三上大地さん(18)に感謝状を贈呈した。三上さんは被害者の女性が助けを求める声を聞き、即座に容疑者を追い掛けて確保。「何が何だか分からなくて、取りあえず追い掛けようと体が勝手に動いた。人の役に立ててよかった」と控えめに喜んだ。

 同署によると、7月23日午後9時40分ごろ、同市中央区の路上で、徒歩で帰宅途中の20代女性が男に体を触られる事件が発生。容疑者として、同市桜区、県立高校1年の少年(15)を現行犯逮捕した。

 三上さんは付近を自転車で帰宅途中、女性が「その人を捕まえて。痴漢です」と叫びながら少年を追い掛ける姿を目撃。そのまま自転車で約250メートル追い掛け、少年の腕をつかんだ。逃げる勢いで少し引きずられたが、強い力で離さずにいると、少年は抵抗しなくなったという。約10分後、女性の通報で駆け付けた同署員に少年を引き渡した。

 三上さんは身長179センチ、体重97キロ。中学で剣道部、高校で陸上部に所属し、円盤投げなど投てき種目に取り組んだ。当時は120キロのバーベルを肩に乗せて30回のスクワットができたといい、「力はある方だと思う」と話す。

 自然豊かな長野県小谷村出身。東京都内のペット専門学校に通うため4月に上京した。大きな体の一方、虫や小動物を好む優しい性格で、は虫類や熱帯魚を飼い、将来はペットショップで働きたいという。

 木村宏志署長は「追跡してくれなければいまだに容疑者が捕まっていなかったかもしれない。勇気と強い正義感に敬意を表したい」とたたえた。

 「ちゃんと捕まえたんだなと実感した。犯罪は被害者が傷つくことなのでやってはいけない」と三上さん。今後も同様の場面があれば「同じことをすると思う」と答えた。

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