2018年8月1日(水)

学力テスト、県内7教科で平均下回る 読み解く問題苦手 一問一答に近いドリル的問題は得意

2018年度全国学力テスト、県とさいたま市の平均正答率

 県教育局は31日、国が小学6年と中学3年を対象に4月に実施した2018年度全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果を公表した。特別支援学校を含む県内の公立小中学校1238校が参加し、教科は国語と算数・数学、理科。小学の算数A・Bなど実施全10教科中少なくとも7教科で全国平均を下回った。義務教育指導課は「一問一答に近いドリル的問題は得意な一方、問題文や資料を読み解き自分の考えを解答する問題の正答率が低い」と分析している。さいたま市も同日、市内の小中学校160校の結果を発表。小中の全教科で国、県、大都市(政令市と東京23区)平均を上回った。

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 文部科学省は昨年度から、都道府県・政令市別の平均正答率について、競争をあおらないようにとの理由で、小数点以下を四捨五入した整数値のみで示している。そのため、全国平均との比較が厳密にはできないが、四捨五入を勘案した場合でも小学6年は4教科、中学3年は3教科で全国を下回った。

 テストは、国語と算数・数学、3年に1回程度実施される理科のほか、学習意欲や生活態度などを調査。テストのAは主に「知識」、Bは主に「活用」に関する問題になっている。県内では、小学816校の約6万1千人、中学422校の約5万7千人が参加した。このうち、さいたま市は小学103校の1万959人、中学57校の9761人。

 学習指導要領の領域別では、国語の全15領域中、「書くこと」の小学A問題で0・6ポイント、「伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項」の中学B問題で0・4ポイント全国平均を上回った。そのほか、「読むこと」の小学B問題で2・7ポイント、中学A問題で1・3ポイントなど全てで下回った。

 算数・数学(全16領域)は「関数」の中学B問題が全国平均と同じだった以外は「量と測定」の小学A問題でマイナス3・4ポイントなど、全てで下回った。理科は全8領域で全国平均を下回った。

 一方、国語と算数・数学は、多くの領域で全国平均を下回りながらも、前年度に比べて差が縮まった。同課は「県独自の学力テストや各校・市町村の取り組みの効果で、改善傾向にある」と評価する。

 県教委は結果を踏まえ、児童・生徒一人一人の学力の伸びが分かる県独自の学力テストを活用し、全国学力テストの結果の改善に結び付けていく考え。同課は「学校や市町村それぞれの状況に応じた支援を行うほか、取り組みの好事例を普及し、学力を伸ばしていきたい」としている。

 県全体の結果概要は、同課のホームページ(HP)で公開している。

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