2018年7月30日(月)

宝くじファンがひそかに注目、川越・的中観音が人気 「てきちゅう」と読め、くじが当たるよう願掛け

的中観音と世話人代表の野村信一さん

 川越市的場の県道沿いにある「的中観音」に、宝くじファンの間でひそかに注目されている。本来は「まとなか」と読む漢字の並びが「てきちゅう」と読めるためで、購入した宝くじが当たるよう、願掛けに訪れるという。「的中観音にスポットが当たることで、地域も活気づくのではないか」。そんな期待も地元にはあるという。

 的中観音は江戸時代に馬の守護神として広く信仰された馬頭観音。1764(宝暦14)年に建てられた。「的中」という名前は上組、中組、下組と分かれている的場地区の中組にあることに由来しているという。50年ほど前に台風で屋根や囲いの塀が壊れたが、中組の住民有志が建て替えた。

 作業に当たった世話人代表の野村信一さん(93)は、「昔は9月の祭りの出し物に素人演芸もあって大層な盛り上がりを見せたが、今は数年置きに形ばかりのお祝いをしているにすぎない。維持や管理をしてきたが、代も変わりつつある」という。世話人の1人、西村正直さん(72)も「的場の氏神は愛宕神社だが、的中観音も有志で維持するのではなく、的場地区の人たちが共同で管理できたら」と期待する。

 こうして保存されてきた的中観音を地元では「まとなか」と呼ぶが、由来を知らない人には「てきちゅう」とも読める。古くは豪族の武士が弓の射的場としたことから名が付いたといわれる「的場」であるだけに願い事が的中するということでお参りする人も少なくないようだ。

 西村さんは「訪れた人の中には多くの宝くじファンが観音様に集うことを願っていた人もいた」と明かす。

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