2018年7月28日(土)

覚せい剤事件で被告に無罪 さいたま地裁、捜査の違法性認定…公衆の面前で追い込み覚醒剤提出させるなど

さいたま地方裁判所=さいたま市浦和区高砂

 覚醒剤を所持、使用したとして、覚せい剤取締法違反罪に問われた春日部市の会社員男性被告(45)の判決公判が27日、さいたま地裁で開かれ、結城剛行裁判官は、警察の捜査の違法性を認定して、無罪(求刑・懲役4年)を言い渡した。

 判決などによると、被告は昨年11月、さいたま市岩槻区のゲームセンター駐車場で車を止めていた際、パトロール中の警察官から職務質問され、覚醒剤を所持するなどしていたとして逮捕、起訴された。

 判決で結城裁判官は、トイレに行きたいと告げた被告に対し、警察官が「トイレで証拠隠滅されないよう、男性の前に立ちふさがるなどして移動の自由を相当に制約した」と指摘。職務質問に伴う所持品検査も「許容される限度を大きく超えた令状主義の精神を没却する違法なもの」と述べ、被告から提出された覚醒剤を「公衆の面前で心身ともに追い込んで提出させた。証拠能力を否定すべき」とし、無罪を言い渡した。

 さいたま地検の古谷伸彦次席検事は「判決内容を精査し、適切に対応したい」とのコメントを出した。

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