2018年7月6日(金)

松本死刑囚の刑執行 八潮の「アレフ」施設に立ち入り…住民ら「何かするのでは」 県内7カ所の施設で警戒

オウム真理教の後継団体「アレフ」の施設に立ち入り検査に入る公安調査庁の職員ら=6日午後、八潮市大瀬

 地下鉄、松本両サリン事件などオウム真理教による一連の事件で殺人などの罪に問われ、死刑が確定した松本智津夫死刑囚(63)=教祖名麻原彰晃=ら7人の刑が6日午前、東京拘置所などで執行された。法務省が発表した。一連の事件で死刑が確定した元教団幹部ら13人の中で初の執行。上川陽子法相が命令した。

 八潮市大瀬にあるオウム真理教の後継団体「アレフ」の施設には、6日朝から多くの報道陣が集結。昼すぎには公安調査庁が施設に立ち入るなど、騒然とした雰囲気の中、周辺住民らは「これからどうなっていくのか」と不安な面をのぞかせた。

 同施設は県道が交わる交通量の多い一角で、近くには住宅や倉庫が建ち並ぶ。施設の窓はカーテンのようなもので覆われ、中の様子をうかがうことはできなかった。午後0時20分ごろには、公安調査庁の職員ら約10人が立ち入り検査のため、施設内に入っていった。

 施設近くに住む50代の会社員男性は「窓が年中閉まったままで、中の様子も見えない。不気味だ」といい、「死刑執行をきっかけに、施設も何かするのではないかと怖い」と不安を隠しきれない様子。近くで働く30代女性は「いつも決まった人が出入りしているようだったが、近所との関わりはなかった。これからどうなっていくのか不安」と話す。八潮市によると、市役所にはこの日、市民から今後の対応策などに関する問い合わせが寄せられたという。

 八潮市は1999年8月、市や住民らが共同で「八潮市オウム真理教対策協議会」を設立。市内からの退去などを求めて、抗議活動を行っている。昨年12月には市民ら約160人が参加し、抗議文の読み上げなどを行ったという。

 松本智津夫死刑囚らの死刑執行を受け、同協議会の朝田和宏会長(同市議会議長)は「引き続き、注意深くオウム真理教(アレフ)の動向を見守っていきたい」、大山忍市長は「市民の安全、安心を確保することを最優先に考え、公安調査庁や地元警察と連携しながら正確な情報を収集し、市民の皆さまに提供して不安の解消に努めていく」とのコメントを発表した。

 県警によると、「アレフ」の関連施設は県内に計7カ所。さいたま市、越谷市、八潮市にあり、県警は不測の事態に備えて警戒を強化している。

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