2018年6月12日(火)

三郷流山橋、建設へ 23年度までの開通目指す 外環道と常磐道へアクセス向上、渋滞緩和と経済効果に期待

三郷流山橋有料道路の建設計画

 三郷地域の渋滞緩和や物流の利便性向上を目的に県は、本年度から埼玉・千葉県間を流れる江戸川に架かる「三郷流山橋有料道路」の建設計画に動き出す。

 事業主体は県道路公社(さいたま市浦和区)。工事区間は三郷市前間から千葉県流山市三輪野山までの延長2キロで、事業費は84億円。2023年度までの開通を目指す。

 周辺地域の慢性的な渋滞の緩和や、東京外かく環状道路(外環道)と常磐自動車道(常磐道)へのアクセス向上などによる経済効果が期待される。

 県土整備政策課などによると、三郷市は、つくばエクスプレスの開業により都心と直結し、JR武蔵野線・新三郷駅周辺には一戸建て住宅街と大型商業施設からなる「新三郷ららシティ」がオープンするなど、人口と交通量が増加している。

 現在、三郷市と流山市の間に架かる一般道の「流山橋」は慢性的に渋滞し、地元から新たな橋りょう建設の要望が出ていた。

 同課によると、有料道路は流山橋と並行して整備する。建設は短期間に整備を進めるため、民間からの借り入れが可能となる県道路公社が担う。2車線を予定するが、交通量に応じて4車線化も検討する。

 通行料金は普通車が150円、軽自動車が100円、大型車が250円などで、徴収期間は30年間を見込む。

 開通すれば、現在、渋滞が激しい周辺の四つの橋から、1日当たり計約1万1千台の車が有料道路に流れることが見込まれ、新三郷市街地から流山市街地の車による移動時間も30分から20分に短縮される見通しだ。

 県の試算によると、渋滞緩和による経済効果は1日当たり約140万円で、年間5億円以上の効果が見込まれる。

 今月2日には外環道・三郷南インターチェンジ(IC)―高谷ジャンクション(JCT)が開通。有料道路の整備により、外環道や常磐道へのアクセスも向上し、観光や物流面での経済波及効果も期待できる。

 上田清司知事は同日の定例会見で「(年間5億円以上の経済効果は)単純に渋滞緩和の経済効果だけしか入れていない。実際にはこれの2倍、3倍の経済効果が得られると思う」と述べた。

 県道路公社が管理する有料道路は現在、狭山環状(供用開始1987年)と、新見沼大橋(同96年)、皆野寄居(同01年)の3路線があり、新たな有料道路の建設は皆野寄居以来、17年ぶり。

 県は同有料道路の建設計画について、同意を求める議案を18日開会の定例県議会に提出する。

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