2018年4月10日(火)

創立134年の小学校で最後の入学式 児童数減で閉校の飯能・東吾野小、新1年生3人が仲間入り

在校生に見守られ、入学式に臨む(左から)牧野宏瞳君、大野日菜子さん、町田心夢さん=9日午前、飯能市立東吾野小学校体育館

 集落の過疎化に伴い児童数が減少し、来年3月の閉校が決まっている飯能市内の3小学校で9日、最後の入学式が開かれた。このうち創立134年の歴史を誇る市立東吾野小学校(安田孝之校長)には3人の新1年生が仲間入りした。

 安田校長が「きょうから東吾野小の1年生。心からお待ちしていました」とお祝いの言葉を送ると、並んで座った3人はにこにこしていた。

 この日、市内で最後の入学式を迎えたのは、ほかに市立吾野小学校(新1年生5人)と西川小学校(同3人)。東吾野小を含めた3校は山間地域に位置し、児童少子化に伴い来年度、3校統合が決まっている。統合後は隣接する西川小と吾野中の施設を活用した小中一貫校が新設される。

 東吾野小は1884(明治17)年開校。1930年代のピーク時に500人以上いた児童は、地域の過疎化とともに減少し続け、本年度の児童数は27人。県小中学校人事課によると、県内の公立小学校のうち3番目に少ない。2022年度には12人まで減少が見込まれていた。

 入学したのは牧野宏瞳(あつと)君(6)、大野日菜子さん(6)、町田心夢(ここむ)さん(6)。式典中、背筋を伸ばして着席していた牧野君は「算数をお勉強し、消防士さんになりたい」。「小学校でお兄さんお姉さんと鬼ごっこをする」とは大野さん。町田さんは「明日から楽しみ」と学校生活が待ち遠しそう。

 式には2〜6年生も全員出席し、大事な1年生を笑顔で迎えた。在校生を代表して、6年生の大野有季菜さん(11)は「分からないことがあったら、私たちに頼ってください」と呼び掛けていた。

 町田さんは母も祖父も同校卒業生で、6年生には兄泰心君(11)がいる。入学式に出席した祖父町田昇さん(73)は「孫も同じ東吾野小学校に入学するとは感無量。孫2人が最後の入学生と卒業生になり、閉校はさみしいが、何だかありがたい」と話していた。

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