2018年3月8日(木)

秩父夜祭まつわる女神が通った井戸「四の井戸」枯れる 地元民が復元要望、市議会でも指摘…市「経過観察」

湧き水が枯れた「妙見七つ井戸」の一つの「四の井戸」=7日午後、秩父市中宮地町

 秩父神社の女神の妙見様が通ったとされる秩父市の「妙見七つ井戸」で、同市中宮地町にある「四の井戸」の湧き水が枯れたことが7日、分かった。同日に行われた3月定例市議会の一般質問で、清野和彦市議(無会派)が妙見七つ井戸について取り上げた。

 毎年12月2、3日に行われる秩父夜祭は、秩父神社の女神の妙見様と武甲山の男神の龍神様が年に1度の逢瀬を楽しむ祭りとされる。秩父神社に妙見菩薩が合祀(ごうし)された際、その時に妙見様が通ったとされる井戸が宮地から秩父神社の間に点在し、妙見七つ井戸と呼ばれている。

 地元住民に聞き取りした清野市議によると、昨年12月8日ごろから水が減り、同11日には水が完全に枯れた。昨秋には四の井戸の東側にある国道140号で水道工事が行われたこともあり、地元町会は今年2月8日、原因調査や井戸の復元を求める要望書に久喜邦康市長宛てに提出した。

 清野市議は「妙見七つ井戸は秩父の風土、環境、伝統文化、伝承が交差する点に位置する生きた遺産。早急な調査や復元が求められる」と指摘。小池正一環境部長は「水道工事中に地下水は出ていない。調査は大掛かりな工事となり、事前に十分な状況把握が必要で、経過観察をしていく」と答弁した。

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