2018年3月1日(木)

「無調整」軸に豆乳好調、健康志向取り込む キッコーマンが新商品、国産大豆使い狭山工場などで製造

キッコーマンは「北海道産大豆 無調整豆乳」の1リットル(左)と200ミリを3月26日、全国発売する(同社提供)

 市販が一般化して約40年経った豆乳の製造の伸びが止まらない。日本豆乳協会(東京都)調べによると、2017年の豆乳製造量は、前年比8%増の33万9281キロリットルで、9年連続で前年を上回ったほか、7年連続で過去最高を更新した。

 無調整豆乳と調整豆乳が全体の伸びをけん引。同協会は「健康を考え豆乳を常飲する人が増えた。家庭、外食で豆乳料理が広がったほか、市販菓子の原料に使われる機会も多くなっている」と分析している。

 分類別でみると、最も伸び率が高いのは、大豆と水のみを原料とする無調整豆乳で、前年比18・9%増の9万304キロリットル。全体製造量の過去最高の更新が始まった11年比では、157・5%増となっている。

 拡大について、同協会は「以前の無調整豆乳は、豆臭さや青臭い風味が敬遠されていた。しかし牛乳のような飲みやすさを目指して製造技術を改良したことで、豆乳の品質が向上し、飲みやすい商品が増えた」と指摘する。

 製造量が最大の調製豆乳も伸び、前年比6・6%増の18万1890キロリットルだった。

 一方で果汁入り豆乳飲料が2・2%減の1万5198キロリットルとなるなど、風味付けした豆乳飲料類は微減。「近年メーカーが消費拡大を見込み商品数を拡充しているが、昨年は一服感が出て反動減になったのではないか」(同協会)とみている。

 同協会では、20年までに年間製造量を50万キロリットル以上を目指し、ニーズが見込める若年層へのPRを強めたいと意気込む。

 豆乳の飲用が拡大しているのに伴い、大手豆乳メーカーも原料にこだわった無調整豆乳の新商品を投入し、消費者の飲用を促す。

 埼玉県内関連では、狭山市などに製造拠点があるキッコーマン(東京都)が今月26日、北海道産大豆を使った「キッコーマン北海道産大豆無調整豆乳」を発売する。同社が国内産大豆のみの無調整豆乳を発売するのは初。

 サイズは飲みきりサイズの200ミリリットルと、家庭での飲用を想定した1リットルの2種を発売する。

 同社によると、無調整豆乳の品質が向上したことで、ストレートで飲んだり、料理に使う消費者が増えているという。さらに「国内での健康志向や国産食品の需要の高まりもあり、発売することを決めた」と話す。

 目標販売数量は非開示ながら、「朝食やおやつなど日常の食生活で飲用していただければ」と期待を込めている。

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