2018年2月27日(火)

県内最大級の病院・順天堂大学付属病院、着工延期へ 浦和美園に建設、土地利用の調整難航

 順天堂大学(東京都文京区)がさいたま市緑、岩槻両区にまたがる浦和美園地域に建設する医学部付属病院の計画着工時期が、予定していた2018年3月までに間に合わず遅れることが26日の県議会代表質問で明らかになった。大学側が希望する土地利用の調整や土地の確保に時間がかかったことなどが要因。大学側は病院整備計画の変更案を近く県に提出し、3月末の医療審議会で審議する予定。大学は20年度中の開設を目指しているが、遅れる可能性も出てきた。

 上田清司知事は同日の本会議で「大学からは整備スケジュールが遅れたとしても、段階的に整備を進め、最終的に(計画の)800床全てを整備したいとの意向が示されている」と述べた。自民党県議団長の小島信昭議員の代表質問に対する答弁。

 順大の付属病院建設地は、埼玉高速鉄道(SR)浦和美園駅の北東約1キロの約7・3ヘクタール(3区画)。順大の計画では、一般病床800床の病院のほか、大学院医学研究科(約240人)や看護学部が設置される予定で、県内でも最大級の病院になる。

 計画地7・3ヘクタールのうち、民有地の約3ヘクタール(1区画)は16年度末までに県が取得し、都市再生機構(UR)が所有する約4・3ヘクタール(2区画)については、さいたま市が17年6月に市議会の議決を得て取得した。

 県保健医療政策課によると、3区画について大学側は一体的な活用を希望していたが、予定地内を走る道路の廃止について、県、市側との調整が難航したという。このため、予定していた3月の着工は難しくなり、大学側は近くスケジュールを見通した病院整備計画の変更案を提出する。

 同課によると、大学側からは昨年末に、病院整備を円滑に進めるための確認書を取り交わしたいという申し出があったという。

 昨年2月の県議会代表質問でも知事は「スケジュール通りに進めるのはなかなか厳しい」との見通しを示していた。当初、県が示した大学付属病院誘致の公募条件には、18年3月までに着工することが掲げられていた。

 知事は本会議で「浦和美園地区への順大付属病院などの誘致は、本県全域の医療提供体制を飛躍的に向上させると確信しており、課題を一つ一つ解決し、しっかりと所期の目的を実現したい」と述べた。

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