2018年1月30日(火)

<熊谷6人殺害>絶対許さない…妻と娘2人殺害された男性「妻子以上の苦しみ3回味わって」 第3回公判

 熊谷市で2015年9月、小学生姉妹を含む6人が殺害された事件で、強盗殺人罪などの罪に問われたペルー人のナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン被告(32)の裁判員裁判の第3回公判が30日、さいたま地裁(佐々木直人裁判長)で開かれた。事件で妻加藤美和子さん(41)、長女の小学5年美咲さん(10)、次女の小学2年春花さん(7)=いずれも当時=を亡くした男性(45)が証人として出廷し、被告に対して「絶対に許さない。死刑以上の判決があるなら、それを望みたい。3人が苦しんだ以上の苦しみを3回味わわせたい」と述べた。

 男性は「娘が結婚したときにウエディングドレス姿を見たいと妻と話していた」と家族3人を奪われた悲しみを吐露。生前の美和子さんについては「誰にでも優しく、思いやりがあり、尊敬できる人」と形容し、美咲さんは「感受性が強く、努力する子」、春花さんは「人を笑わせること、世話することが好き」と振り返った。2人は将来、ケーキ屋さんやパン屋さんになりたいと言っていたとした。

 美咲さんと春花さんの名前は美和子さんが付けたとし、由来に関しては「美しく咲く春の花のように、寒い冬を乗り越えて力強く芽を出し、つらく苦しいときも2人で助け合い、手を取り合えば、美しい人生になるでしょうという願いを込めた」と明かした。

 公判翌日の1月31日は美咲さんの誕生日。男性は「生きていれば13歳で、家族4人でお祝いしてあげられた。楽しい時間を過ごせたはずなのに、今は本当に悲しい気持ちしかない」と述べた。

 また、3人目の被害者となった白石和代さん=当時(84)=の義理の娘で、110番通報した女性も出廷。1階和室に普段置かれていないマットがあり、めくると血の塊があったことから通報したと説明。マットは血を隠すように置かれていたとした。

 毎週土曜日に白石さん方を訪れ、いろいろな話をしたといい、「100歳ぐらいまで長生きして、もっともっと楽しみたいと言っていた。今はもうこの世にはいないんだなと思う」と涙声で語った。被告に対しては「なぜ殺さなくてはいけなかったのか。厳罰をお願いします」と述べた。

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