2018年1月8日(月)

新成人たちが描く未来、埼玉県内各地で成人式 成人年齢を18歳に、改めて問われる「大人とは」

華やかな振り袖姿で友人との記念写真に納まる新成人たち=7日正午すぎ、上尾市二ツ宮の上尾市文化センター

 8日の「成人の日」を前に県内各地で7日、20歳の節目を祝う成人式が開かれた。「第4次産業革命」と呼ばれる変革の波が世界規模で押し寄せる中、次代の日本を担う若者たちは何を思うのか。成人年齢を20歳から18歳に引き下げる民法改正法案も今年の通常国会に提出される予定で、「大人とは」が改めて問われることになる。「10年後の未来をどう描く?」「18歳で大人?」。県内の新成人たちに聞いた。

■私の10年後

 少子高齢化の進展や生産年齢人口の減少など社会構造の変化に備えた対応力が求めれる時代に、若者たちは10年後の未来をどう描いているのか。

 飯能市の成人式に出席した大学2年生の天野雄太さん(20)は「理学療法士の勉強をしているので、順調にいけば10年後、理学療法士として働いているはず。仕事を通して、たくさんの人を救い、職場の先輩からも後輩からも頼りにされるような理学療法士になっていたい」と明確な目標を掲げる。

 大学2年生の吉沢亜弥さん(20)は「10年後の自分は結婚して幸せに暮らしていてほしい。きょう成人式で、こうして着飾らせてもらっているように、自分の子どもにも成人式で同じようにしてあげられるようなお母さんでありたい」と願う。

 春日部市成人式の実行委員長を務めた大学2年の小野寺舞さん(20)は「成人して自由になるということは一方で重い責任があるということ。しっかりと責任を果たせる立派な大人になりたい」と決意表明。10年後を問うと、「自分が両親や先生方の愛情を受け育ててもらったように、私も人を育てられるようになっていたい」と展望する。

 10年後より、「今」を大切に生きようという新成人も。大学1年の男性(20)は「将来のことはまだ模索中」と述べ、「限られた時間の中で楽しく充実した大学生活を送りたい。両親は『やりたいことをやれ』といつでも応援してくれている」と笑顔で話した。

■18歳で大人

 国際的にみると、成人年齢を18歳としている国は8割を超える。日本は一昨年、選挙権年齢が18歳に引き下がり、成人も18歳にとする議論が活発化している。

 上尾市の成人式に参加した大学1年生の佐伯拓真さん(20)は「進学や就職のため18歳で実家を離れる人も多い。1人暮らしを始めると、自分で判断しなければならない場面が出てきて、感覚としては大人と変わらない。選挙権も付与され、責任も増えるのだから成人年齢も18歳に引き下げていいのでは」と賛同する。

 一方、会社員の吉田彩香さん(20)は「私は就職する道を選んだが、18歳は、高校を卒業して就職するのか、進学するのか悩む年齢。成人まで認めてしまうと、一気に責任が増えることになり、気持ちの面で負担になると思う」と述べ、「今の形のまま」が妥当という考えだ。

 寄居町の成人式で司会を務めた大学生2年落合千紘さん(20)も「成人式はいろんな伝統が続いている行事の中の一つ。親たちにとっても思い出深い成人式を18歳に引き下げる意味が分からない」と引き下げに疑問を投げ掛けた。

 同式典で成人の誓いをした大学2年高橋建介さんは「選挙権が18歳になったのは、政治について考える機会が増えるので良いことだと思う」としつつも、「成人式を迎えてみると18歳は幼さがある。成人を18歳にして何が変わるのか」と話した。

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