2017年12月19日(火)

シャープと日本酒を共同開発 強い炭酸の氷点下スパークリング日本酒、深谷の滝澤酒造が限定販売

「雪の結晶を飲む」ような感覚が楽しめる「白那―HAKUNA―」を手にする滝澤英之社長=深谷市田所町の滝澤酒造

 深谷市の滝澤酒造(滝澤英之社長)は、「おり」と呼ばれる酒の原料の濁り成分が、グラスの中で、雪の結晶のように舞い、「雪の結晶を飲む」ような感覚を楽しめる氷点下スパークリング日本酒「白那―HAKUNA―」の限定販売を始めた。

 シャープが開発した「蓄冷材料」という特殊技術で、瓶内の温度を氷点下に保つことで実現し、視覚で日本酒が楽しめる。

 滝澤酒造、シャープ、さいたま市などで日本酒専門セルフ酒場「KURAND(クランド)を運営している「リカー・イノベーション」(東京都台東区)が共同開発した。滝澤社長は「雪の結晶の舞は、華やかで、お誕生日祝いなど、お祝いの時などに合います」と話す。

 「雪の結晶」は、日本酒の原料である米のうまみ成分。通常日本酒は、米をアルコール発酵させた後、ろ過して透き通った液体にする。「白那」は、ろ過する時に、目の粗い網を使い、「おり」と呼ばれるうまみ成分を酒の中に残した。

 蓄冷材料は、液晶材料の研究で培った技術をベースに開発した。マイナス24度〜28度の温度領域で蓄冷できる。

 氷点下を保つことで、瓶内のガス圧を安定させ、1度だけゆっくりと、瓶を傾けると底に沈んでいる「おり」が、撹拌され味わいが均一となり、グラスに注ぐと、雪の結晶が舞っているような光景が見られる。

 目で楽しめるとともに、氷点下を保つことで、爽快な強い炭酸と甘さと酸味のバランスが取れた冷たくすっきりとした味わいがある。

 滝澤酒造は、瓶の中に、麹(こうじ)を入れ発酵させ炭酸ガスを封じ込めるシャンパンの製法を応用し、細かな泡が立つ透明なスパークリング日本酒「菊泉ひとすじ」を開発した。

 「菊泉ひとすじ」が、おりを取り除いたのに対して、瓶の中に残すと「雪の結晶」のように舞うおりを生かし、若い人も親しめる新しい日本酒として、共同開発された。

 販売の際は、本体のお酒と氷点下に保つ保冷バックがセットになる。8075円〜。問い合わせ、滝澤酒造(電話048・571・0267)。

購読申し込み 携帯サイト