2017年11月29日(水)

包丁持ったコンビニ強盗、居合わせた男性客が取り押さえる 武南署が感謝状、地面に転がったまま警察官待つ

相馬豊署長(右)から感謝状を受けた佐藤智広さん=28日午後、武南署

 コンビニエンスストアに包丁を持って押し入り現金を奪ったとして、武南署は28日、強盗の疑いで、川口市安行原、無職の男(62)を現行犯逮捕した。事件発生は同日午前9時ごろで、居合わせた男性客が男を取り押さえ、駆け付けた署員に引き渡した。相馬豊署長は同日午後、男性に感謝状を贈った。

 感謝状を贈られたのは東京都足立区西新井、会社員佐藤智広さん(44)。コンビニのトイレを借りて出てきたところ、カウンターで男が店員に「早く金を出せ」と繰り返し怒鳴っている現場に遭遇。釣り銭を早く出せと客が怒っていると思い、「静かにしろ」と声を掛けると、男が「うるせえ」と怒鳴り返してきたため、女性店員に確認して強盗事件と分かったという。

 佐藤さんは、現金9万円を手でつかみ、片方の手に包丁を持ったまま店の外へ出た男を5、6メートル追い掛けて組み付き、右手で男の頭を抱えて組み伏せ、包丁を奪った。

 男はもがいて抵抗しながら「俺は強盗して執行猶予中で、今度捕まったら7年は刑務所だ。勘弁してくれ。逃げないから放してくれ」と話した。佐藤さんは「しょうがないよな」と言って諭し、手を緩めなかったという。

 地面に転がったまま警察官の到着を待ったが、「初めは119番にかけたためもあって、長く感じた」。感謝状を受け取った佐藤さんは「当然のことをしただけ。役に立って良かった」と話した。

 男の逮捕容疑は28日午前9時ごろ、同市安行吉蔵の「ローソン川口安行吉蔵店」で客を装い店内に侵入し、レジカウンター内にいた女性店員(36)に包丁を突き付け「あるだけの金を出せ」と脅し、レジ内から現金9万円を奪った疑い。

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