2017年11月12日(日)

突然変異に驚き ピンクのキリギリス出現、上尾の田んぼ 連れて帰り、家族の人気者に

ピンク色をしたクビキリギス

 「これバッタじゃない?」。上尾市菅谷にある田んぼで10月、刈り取った稲の切り口にピンク色の虫がいるのに気付いた同市の高草木裕子さん(54)は驚いて、一緒にいた夫に声を掛けた。高草木さんはそっと虫を連れて帰り、その日からイネ科の雑草を入れたペットボトルで飼育している。

 県生態系保護協会によると、この虫はキリギリス科の「クビキリギス」のメスの幼虫。通常は緑色か茶色だが、突然変異でピンク色になることがある。原因は分かっていないという。他県や外国でもピンク色の個体が発見されているようだ。

 体長は頭の先端から腹部の先端までが約2・6センチ、触覚は約2・3センチある。片方の触覚は途中で切れている。「昼間は頭を下にして草の葉にじっと止まっていることが多いが、夜中に動く音がして、朝になると茎を食べた跡がある」と高草木さんは説明する。

 「お腹が動くのがかわいい」と娘の奈穂子さん(29)は、じっと観察する。海老に似ているから、名前は「えびちゃん」。ペットボトルは食卓の真ん中に置かれ、えびちゃんは家族みんなの人気者だ。「生き物がいると癒やされる。じっとしていて、手が掛からないのもうれしい」と高草木さん。「このまま育てて春になって田んぼに逃がしたら、(目立つから)食べられちゃうのかな」と心配顔も。

購読申し込み 携帯サイト