2017年11月10日(金)

ネットで話題の“恋するペンギン”天国へ 東武動物公園が笑顔届けるイベント 「けもフレ」声優も登場

フルルのパネルを見つめるグレープ君=宮代町須賀の東武動物公園(7月6日撮影)
献花台を埋め尽くすグレープ君ファンからの花束(東武動物公園提供)

 アニメキャラクターのパネルに見入る姿から、“恋するペンギン”として有名になった宮代町須賀の東武動物公園のフンボルトペンギン「グレープ君」。10月に天国へ旅立ったグレープ君を振り返るイベント「秋のグレープ感謝祭」が11日〜25日、同園で行われる。同園は「天国のグレープ君に笑顔を届けてほしい」と来場を呼び掛けている。

 同園は4月から、動物をモチーフにしたアニメ「けものフレンズ」とのコラボイベントを始めた。ペンギン舎にフンボルトペンギンのキャラクター「フルル」のパネルを設置したところ、群れの中で1羽、じっとフルルを見つめるグレープ君の姿が「恋をしているみたい」とインターネット上で話題に。イベント終了後、ほかのキャラクターパネルは撤去されたが、フルルだけは「グレープ君のために残してほしい」というファンの要望に応え、存続された。

 グレープ君は2006年、東京都の羽村市動物園からやって来た。21歳、人間の年齢で約80歳に相当するおじいちゃんペンギンだった。えさを食べても体重が減るなど体調不良により10月11日から展示を中止し、翌12日に亡くなった。老衰とみられる。「ずっと一緒に」という同園の計らいで、最期はフルルのパネルに看取られ、静かに息を引き取ったという。

 10月14日から22日まで、ペンギン舎近くに献花台が設けられた。けものフレンズの生みの親である漫画家の吉崎観音さんによるグレープ君とフルルのイラストも飾られた。約千人のファンが別れを惜しみ、メッセージボードに「今までありがとう」「おかげでペンギンが好きになった」などと書き込んだ。

 「グレープ君が亡くなった今も、大勢のファンが動物園を訪れてくれる。今までこれほど愛された動物はいなかったのではないか」と同園。

 感謝祭では、グレープ君とフルルの半年間を写真で振り返るほか、担当飼育係2人によるペンギンの特別ガイド、関連グッズの展示、販売などを予定している。初日の11日はフルルを演じた声優の築田行子さんもゲスト参加する。

 ペンギン舎担当の山田篤さん(35)は「動物園は悲しむための場所ではなく、楽しい思い出を作るための場所。みんなで天国のグレープ君に笑顔を届けてもらいたい」と話している。

 問い合わせは、同園(電話0480・93・1200)へ。

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