2017年9月20日(水)

駅ホームから男性転落、女性教諭3人と男性客が救助…1分後に電車 JR久喜駅長が感謝状

感謝状を贈られた江森瑞希教諭(中央左隣)、工藤千愛教諭(中央)、末田千尋教諭(同右隣)、左端は岡村由次駅長、右端は青木真一校長=久喜市桜田の市立東鷲宮小学校

 線路に転落した男性を救助したとして、JR久喜駅(久喜市)の岡村由次駅長(53)が14日、久喜市立東鷲宮小学校(青木真一校長、全校児童641人)で、同校特別支援学級の末田千尋教諭(28)、小学2年生担任の工藤千愛(ちあき)教諭(23)、養護教諭の江森瑞希教諭(23)に感謝状を贈った。

 同校やJRによると、8月26日午前6時20分ごろ、JR久喜駅宇都宮線下りホームで、電車を待っていたところ、男性がホームから線路に誤って転落。女性教諭らは非常停止ボタンを押し、近くにいた男性客とともに男性を引き上げて救助した。男性の命に別状は無かったという。

 ホームにはJR宇都宮線小金井行きの普通列車が1、2分後に到着予定だった。

 末田教諭は男性客とともに線路から男性を引き上げる作業を手伝い、出血した男性の頭にタオルを当てて止血。工藤教諭は緊急列車停止ボタンを押し、状況確認。江森教諭も自身のタオルで止血の応急処置をした。

 末田教諭は「助けないといけないと思った。協力して救助できてよかった」、工藤教諭は「ためらわずに非常停止ボタンを押せた」、江森教諭は「男性たちが介抱をしていて勇気付けられた」と振り返った。

 救助した日は保護者や児童らで除草する学校行事日で、偶然3人はその場に居合わせたという。工藤教諭と、江森教諭は今年採用の新任教諭。同校では毎年6月に救急救命の講習を実施しており、講習の経験も生かされたという。

 岡村駅長は「非常停止ボタンを押すのは勇気がいること。JRではバリアフリー化を進め、目の不自由な方に声掛けをしているが、本当に助かりました」と感謝。ともに救助した男性にも感謝の手紙を送ったという。転落事案に遭遇した場合は「ちゅうちょ無く非常停止ボタンを押してほしい」と望んだ。

 青木校長(49)は「困っていることに気付かずに、助けられないこともある中、救助の行動は本校だけでなく、地方公務員としての模範になる。大変うれしく思う」と、話した。

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