2017年8月27日(日)

アニメ「あの花」の舞台を清掃 ファン30人が参加、除草や落書き消し…聖地、美しくよみがえる

橋脚の落書きを、楽しみながらペンキで塗る参加者たち=秩父市の秩父橋

 秩父市が舞台となったアニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」(あの花)の聖地である市内の秩父橋と旧秩父橋(県指定有形文化財)で26日、市が初めての清掃活動を行った。県内外からアニメファン約30人が集まり、橋脚の落書きを消し、あの花の聖地が美しくよみがえった。

 あの花は疎遠になっていた幼なじみの少年少女6人が再び心を通わせる物語。2011年にテレビ放映され、幅広い世代から人気を呼んだ。舞台となった同市には「聖地巡礼」と称して大勢のファンが訪問。重要な場面で登場し、聖地の象徴でもある秩父橋には現在も訪れるファンが多い。しかし、橋脚に落書きがあるため、市は清掃活動を初企画した。

 参加者はSNS(ソーシャルネットワークサービス)のツイッターで募集。1週間前の告知だったが、関東を中心に約30人が集まり、中には名古屋市から駆け付けたファンも。参加者たちは秩父橋の橋脚の落書きの上を白のペンキで丁寧に塗った。秩父橋の階段や旧秩父橋の花壇の除草や掃き掃除など、気温が30度を超える暑さの中、汗をぬぐいながら懸命に作業に励んだ。

 参加した青葉楓さん(17)=県立秩父高校3年=は「普段はできない経験で楽しかった」、渡辺翼さん(18)=同=も「秩父はアニメで活性化し、あの花のファンも来ているので、少しでも貢献したかった」と笑顔を見せた。市観光課の担当者は「多くの人が集まってくれ、アニメの持つ力を実感した」と話していた。

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