2017年6月13日(火)

やきとりチェーン・ひびき、旧「蔵王」跡に出店 浦和に初、9月開店

ひびきが9月に開店を予定する浦和区の新店舗のイメージ。名喫茶店「蔵王」の跡地に出店する(ひびき提供)

 やきとりチェーン運営のひびき(川越市)はさいたま市内の店舗を拡充する。24日に北浦和駅西口に持ち帰り専門店、9月には県庁近く、浦和区高砂に居酒屋タイプの店を開く。高砂の店舗には、惜しまれつつ3月末に閉店した名喫茶店「蔵王」があった。その後継店として出店する。

 ひびきの日疋好春社長は「蔵王のように、多くの人に愛される店舗にしたい」と気を引き締めた。蔵王の店長、中島政子さん(68)は「利用客を増やし、繁盛してほしい」とエールを送った。

 蔵王はビルの地下1階にあった。旧店舗時代を含め52年間、県庁などの職員や地域住民に愛されてきた。ビルの店舗になってからは主に、政子さんと夫でマスターの一雄さん(67)で経営してきた。しかし、体力的に疲れたことなどで昨夏ごろから、閉店を考えていたという。

 ただ政子さんの兄、鈴木康憲さん(70)が社長の八千代産業がビルを所有しているため、「良い企業が決まったら閉めよう」とも考えていた。そのため後継店を探した。

 ひびきは、県庁や各種団体の関係者から、浦和区内への出店要請を受け、3年ほど前から出店を検討。良い物件があれば出店したかったが「なかなか良い物件が見つからなかった」(日疋社長)。

 両者を結びつけたのは、埼玉中小企業家同友会やさいたま商工会議所の関係者ら。

 双方の思いを知る関係者が昨秋、両者を「マッチング」。「誰もが納得できる企業に経営してほしい」(中島政子さん)「蔵王は長年親しまれていた喫茶店として知っていた。跡に出店できれば光栄」(日疋社長)との思いが一致。昨年中に大筋で話がまとまった。

 新店舗は、約38坪で62席。夜の居酒屋タイムとランチタイム、両時間の間をひびきでは初、カフェ形式の3部制で営業する。カフェについて日疋社長は、「蔵王の愛用者にも、利用してほしいとの思いから営業を決めた」という。

 カフェではコーヒーなどに加え、県産食材を活かしたものを扱う。飲み物では狭山茶や川越抹茶を提供。菓子では、県内菓子店と連携し、店独自の創作菓子を提供する。

 中島政子さんは、ひびきの店舗を利用したことはないが、「開店が待ち遠しい。私も利用したい」と語る。ひびきは開店初年度の売り上げ目標を1億円に設定。日疋社長は、「浦和の人には、蔵王は思い入れがある店。県内外の人に自慢してもらえるような店にしていきたい」としている。

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