2017年6月7日(水)

鉄博や新幹線、駅弁も 鉄道から見るさいたま市史、一般頒布始まる

初刊となる「さいたま市史鉄道編」

 さいたま市のさいたま市市史編さん事業で、初刊となる「さいたま市史鉄道編〜鉄道で語るさいたまの歴史」が5月末に刊行され、5日から、一般向けの頒布が始まった。

 同市史は学識経験者らによる「市史編さん審議会」(老川慶喜会長=跡見学園女子大副学長)の答申を受けて2013年に基本方針を策定。15年から編さん事業を本格的に始め、時代別、分野別に設置した専門部会で資料収集や調査研究を行ってきた。

 鉄道をテーマに編さんされた同書では、まず1883(明治16)年7月、現在のJR高崎線の一部となる日本鉄道会社第一区線上野〜熊谷間の開業から、その2年後の大宮駅開業による鉄道のまち大宮の誕生を解説。日本鉄道大宮工場(現JR東日本大宮総合車両センター)の開設や市域の変化、都市化による鉄道の発展や戦時下・占領下の鉄道、その後の高度経済成長から現代へつながる市と鉄道の変遷を詳細に紹介している。

 また、現在のJR川越線以前に大宮と川越を結んだ「川越電気鉄道」、蓮田駅から岩槻経由で神根駅(現川口市)間で運行された「武州鉄道」や、幻の「岩槻電気軌道」「東京大宮電気鉄道」の記録も掲載。鉄道と大宮盆栽村、駅弁、新幹線開業、鉄道博物館開館など、市の歴史を鉄道史の側面から見ることができる。

 写真を多く用い、専門的内容も分かりやすい文体で表現することで、より多くの市民に関心と愛着を持ってもらうことを目指した。担当の市総務課アーカイブスセンターでは「親しみを持ち、市民の皆さんが手に取っていただければ」と呼び掛けている。

 B5判フルカラー282ページ、頒価2千円。同センターのほか、各区役所情報公開コーナーで頒布している。

 問い合わせは、同センター(電話048・871・5821)へ。

購読申し込み 携帯サイト

Sponsored