2017年3月17日(金)

新型特急「リバティ」運行へ 試乗ツアーが人気で完売、国宝を見学

ツアー客が乗車したリバティと、歓迎した地元の女将ら=10日午前、東武日光駅

 東武鉄道で26年ぶりに導入される新型特急「リバティ」(500系)の運行開始(4月21日)に先立った試乗体験会が10日、浅草―東武日光駅間で行われた。

 試乗は同日に約4年ぶりに一般公開された日光東照宮(栃木県日光市)の国宝「陽明門」の修復完成ツアーとして実施。一般客が初めてリバティに乗車できる機会とあって、390人を募集したツアーは完売となった。

 この日は団体用のツアー列車としてリバティを運行し、往復と片道コースの2種類のツアーを実施した。午前9時半に浅草駅を出発した往復ツアーには150人のツアー客が乗車。10時2分、到着した春日部駅からは150人のうち、36人が乗車した。

 リバティは東武鉄道では26年ぶりの新型特急車両。車体動揺防止制御装置を初めて全車両に搭載し、揺れを抑えて乗り心地の向上を図っている。天井は鬼怒川や隅田川をイメージ。各座席にコンセント、バリアフリー対応多機能トイレが装備されている。

 窓間の柱部は江戸小紋で縁起物とされる「勝虫(トンボ)」、座席は伝統色「江戸紫」に江戸小紋をそれぞれモチーフとした柄をデザイン。肘掛けには江戸工芸の「印伝」をあしらっている。

 車内では車内放送でリバティの概要を説明。日光東照宮の恒例行事「百物揃(ひゃくものぞろい)千人武者行列」をイメージしたよろい武者が、日光銘菓をツアー客に配った。

 学生時代の同級生と電車好きな幼い子どもを連れて参加した東京都の平山久美子さん(34)は「リバティは電源もWiFi(公衆無線LAN)もあって便利。トイレが広く、子どものオムツも交換できそう。今度は泊まりで(日光に)行きたい」と、乗り心地に満足した様子。

 午前11時17分、東武日光駅に到着すると、地元キャラクターや日光市女将の会などが出迎えた。ツアー客らは日光東照宮を参拝し、総工費約12億円を投じて修理が完了した陽明門などを見学した。

 4月21日のダイヤ改正で、特急りょうもうの全列車が久喜駅に停車。リバティ導入で都心と日光・鬼怒川方面を結ぶ特急列車は平日5本、土曜休日は9本増発。浅草から会津鉄道会津田島駅へ直通する「リバティ会津」は1日8本(上下各4本)運行する。

 リバティの春日部―東武日光駅間の特急料金は1230円(運賃は1200円)。

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