2017年3月15日(水)

<アスクル火災>避難住民が怒り、診察は問診のみ 個別補償も進まず

 三芳町上富のアスクル倉庫火災から1カ月を迎える。15日の現場は数人の警備員がいる以外に人けがなく、放水作業のため建物に開けられた無数の巨大な穴が大きく口を広げていた。近隣住民は、個別補償がほとんど進んでいない現状を憂慮。アスクル側から同じ場所で倉庫再建の方針が示されていることから、「取り壊すときには事前に説明してほしい」と要望していた。

 アスクルは周辺住民に失火見舞金として1世帯1万円を支払うほか、被害の個別補償にも応じ、希望者を対象に健康診断の実施も約束した。

 避難勧告を受けて4日間避難した自営業鳥羽三雄さん(63)は14日、健康診断を受けに行った。しかし、診察は医師との問診のみで、あとは地域の病院へ行くように言われたという。「多少検査をしてくれるのかなと思ったが、ただ話を聞くだけ。わざわざ時間を割いて行ったのに、後日病院に行くのは二度手間。お粗末な対応と言わざるを得ない」と怒りを隠さない。

 倉庫の3軒ほど隣で工場を営む佐々木進さん(61)は失火見舞金を受け取った。ただ、個別補償は進んでおらず、「アスクルの担当者が来て1週間以上たつが何も連絡がない。対応すると言ったからにはやってもらわないと」と話す。

 アスクルは跡地に倉庫を再建する方針を示している。約500メートル離れた国道沿いで飲食店「かどや」を営む小山良子さん(59)は「住民説明会でもアスクルに頑張ってほしいという意見は多かった。再建するなら、取り壊すときに粉じんなども出ると思うので事前に住民に説明してほしい」と求めた。

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