2017年1月6日(金)

<高校サッカー>正智深谷“一致団結”の涙 応援団の拍手鳴りやまず

正智深谷―青森山田戦で、正智深谷の生徒らがスタンドからピッチ上の選手たちにエールを送る=5日午後、川崎市の等々力陸上競技場

 サッカーの第95回全国高校選手権で5日、初の4強を懸けて戦った正智深谷は青森山田に1―3で敗れた。勝って埼玉スタジアムへ―。等々力陸上競技場のバックスタンドに詰め掛けた応援団の願いは届かなかったが、試合終了後に送られた拍手は鳴りやまなかった。

 ユース年代日本一を相手に「1点勝負。堅守速攻で」と清水均一父母会長(52)がエールを送ったが、前半13分に右サイドを割られて先制点を奪われた。応援席からは「あぁー」とため息が漏れたがすぐさま応援を再開。1、2回戦と同様の逆転劇を信じた。

 「大丈夫。ビハインドには慣れていると思うし、10人でもひっくり返した。絶対にやってくれる」と前年の主将の小島遥さん(国士舘大1年)は後輩の反撃に期待した。

 後半13分、21分と立て続けてに失点したが、33分に田村恭志選手のヘッドで1点を返すとスタンドは総立ち。応援席のボルテージが上がったのと同時に選手たちは攻勢に転じ、意地を見せた。加藤慎也校長は「あのゴールは来年につながる」と最後まで諦めなかったイレブンをたたえた。

 応援団長を務めたサッカー部3年の小島僚介さんは「ここまで全員で来られてよかった。感謝しかない」と涙ながらに話す。

 スタンドにあいさつし泣き崩れる主将の小山開喜選手を見た父義文さん(53)は「あれほど泣くのは初めて見た。それだけみんなに感謝しているのでしょう」と健闘をねぎらった。スローガンの“一致団結”を最後まで貫いた証拠の涙だった。

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