2016年4月27日(水)

造幣局さいたま支局10月開局へ 博物館や桜並木、指輪の品位証明も

造幣局さいたま支局完成イメージ。左手前が博物館棟で右奥が庁舎工場棟(造幣局提供)

 さいたま新都心の三菱マテリアル跡地(大宮区北袋町1丁目)に移転準備を進めている造幣局東京支局は26日、移転先の新名称を「造幣局さいたま支局」とし、10月3日に開局すると発表した。併設する博物館も開局に合わせてオープンするほか、敷地内に約200メートルのサクラ並木も整備予定で、山本三夫東京支局長は「20種類100本を植える予定。(サクラの名所として有名な)大阪の造幣局のような名所になれば」と期待を込めている。

 貨幣製造などを行う造幣局は現在、大阪の本局、広島、東京の支局の3本支局体制。現在、東京都豊島区東池袋にある東京支局がさいたま市大宮区に完全移転する。東京支局は500円、100円の通常貨幣ほか、記念貨幣、収集用のプルーフ貨幣などの製造をはじめ、勲章や金属工芸品、受注した外国貨幣などを製造。また、指輪、ネックレスなど貴金属製品の品位証明も行っている。業務は、そのままさいたま支局で行う予定。

 さいたま支局は敷地面積1万8782平方メートルで、延床面積約1万6662平方メートル。うち博物館の延床面積は1786平方メートルで東京支局の博物館の約2倍となる。敷地面積は東京の約3万2千平方メートルから減るが、工場は現在の平屋から3階建てになるほか、職員用の7階建て宿舎も建設予定。職員は現在、常勤、非常勤合わせて約160人。

 東京支局の博物館は貨幣、勲章などの製造工程紹介のほか、古銭、記念貨幣、勲章など約千点を展示し、昨年は約4万9千人が見学に訪れている。移転後の名称は「造幣さいたま博物館」。ビデオスペース、ロビーなどを広めに整備し、利便性や使い勝手の向上を目指す。見学は無料で、春、夏休みの親子見学など、休日も含めた工場見学も実施していく方針。移転準備のため、東京支局の博物館は今年6月末に閉館する予定。

 移転は、国の資産の有効活用に関する2007年の閣議決定を皮切りに検討されてきたが、特に11年の東日本大震災を機に、豊島区の防災公園整備の必要性が加速。移転に伴う職員の負担や、首都高速出口に近い利便性などを考慮し、大宮区北袋町の同土地を13年6月に取得し、昨年7月から建設工事に着工した。造幣局は12年9月にさいたま市への移転を公表していた。移転後の東京支局跡地約3万2千平方メートルは約1万7千平方メートルが防災公園に、残りの土地は住宅用地などに当てられる予定という。

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