2016年3月10日(木)

3月11日に卒業祝い給食は非常識? 吉川の中学校で賛否…困惑も

 吉川市の中学校の給食で、「卒業お祝い献立」があす11日と重なり、教職員から「震災のあった日にお祝いなんて非常識」という声が一部で上がっている。市内には中学校が3校あり、3年生の卒業を祝う最後の給食には赤飯などが並ぶ予定。学校現場からの声に市教委は「既に献立も各校に配布しており、材料も発注している。変更は極めて難しい」と困惑している。

 吉川市の中学校では毎年、給食提供の最終日に卒業お祝い献立を提供している。今年は15日が卒業式で、土日を挟むため11日が最後の給食になった。献立は栄養士、市教委の職員、学校給食センターの所長など20人以上で構成する研究協議会で決めているが、市教委によると、3月の給食を決めた際、異論は出なかったという。

 しかし、市内の中学の男性教諭は「献立は3月に学校に配布され、市教委に日にちの変更を求めてもなしのつぶてだった。生徒に説明できない。鎮魂の日で祝う日ではない」と問題視している。

 ただ、赤飯は普段とは違う「ハレ」の日に食べるもので、県立歴史と民俗の博物館の民俗担当学芸員は「ハレには冠婚葬祭全てを含み、お祝いで赤飯を食べるが、不祝儀などの時に赤飯を食べ、供養する地域の習慣もある」と話している。

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